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2016.12.29

路上の人だかりが、うまさの印! 天秤おばちゃんの〔ブンボーフエ〕

ツレヅレハナコ

路上の人だかりが、うまさの印! 天秤おばちゃんの〔ブンボーフエ〕

ベトナムの食事は路上に始まる。
肩にかけた両天秤に果物などをのせて売り歩くのは当たり前で、
仕込んだ食材と炭火の調理器具を吊り下げ、突然路上で開店する店もごろごろ……。

そんな一期一会な営業だからこそ、
人だかりができている=保証もないのに人が集まるかなりおいしい店。
「路上なんて衛生的に大丈夫なの?」という心配もあるかもですが、
私の経験上では「流行っている路上店は意外とイケる!」
(それこそ学生バックパッカー時代は、路上でばかり食べておりました…)。
食材の回転が速いので、そのへんの流行らない店舗よりも鮮度も管理も断然よし。
食器を洗う水がヤバいとアウトだけど、それを見越しても食べる価値があるような。
ベトナム到着後、私が最初に食べたのもそんな「名もなきブンボーフエ屋」だった。

ブンボーフエとは、ベトナム中部の古都・フエの名物麺料理。
米粉でできた切り口が丸い太麺「ブン」に、
牛骨でとったピリ辛スープを合わせて食べます。

ノンをかぶったおばちゃんが手際よく客をさばく厨房(っていうか路上)を見ると、
炭火コンロの上には湯気を上げる巨大な寸胴鍋が。
中を覗くと、真っ赤なスープの中に泳ぐ真っ白なブンに、ごろごろと入った謎の具材……
うーん、うまそーーー!!

麺とスープと具をお椀に注いでもらったら、お次はトッピング。
高菜のような発酵漬物、マムトム(魚の発酵調味料。かなり臭いけどうまみの素!)、
発酵唐辛子、ベトナムライム、謎のハーブ類……。
盛りつけながら「いる?」「いらない?」のように聞いてくれるのですが、
とりあえず「全部ください!」とジェスチャーで答えておくのが吉。
わーいわーい。いただきまーす。ちなみに1杯20000ドン(約100円)。
 

現地の皆さんにならって、地上20㎝くらいの低いプラスチック椅子に適当に着席。
なんならテーブルもそのへんのプラ椅子です。

意外なほど濃厚な牛骨スープを、キリリと引き締めるのは搾ったライムの役目。
複雑なハーブの香りや、追加のマムトム、発酵唐辛子が組み合わさり、
「うわーーん! スープおいしいよーー!!」。
太めのブンも、もちもちとした食感で食べごたえがあり、
これは生麺ならではの食感だよなあ……。
「原料は米だけです!(キリッ)」という素直な麺が、パンチのあるスープと良く合い、
練り物や厚揚げ、豚の血をかためた「ティー」などごろごろの具もすすむ。
うううーーん、なんと完成された食べものなのだ…さすが郷土料理。
 

16年前にフエで食べた記録によると、
それもやはり路上の暗闇で食べた魔女鍋風味だったようで。
現地は最初からめちゃくちゃ辛くて、食べきれなかったのを思い出した。

 

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