毎日を1%ずつ新しく生きる! 刺激と感動のマガジン&ストア

★がついた記事は無料会員限定

2016.11.30

大谷は来秋メジャーに移籍する?

広岡 達朗

大谷は来秋メジャーに移籍する?

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表の強化試合が終わって、今年もプロ野球シーズンが幕を閉じた。しかしこのオフ、私にとっては日本代表の強化試合より興味深いニュースが海の向こうから舞い込んだ。

ニューヨーク・ポスト紙(電子版)が9日(現地時間)、大谷翔平(日本ハム)の特集記事を掲載。投手と打者の二刀流として活躍した時期もあったベーブ・ルースにたとえ、総額3億ドル(約315億円)の契約を結ぶ可能性などを伝えたのだ。

 しかも、スカウトや球団幹部らの話から大谷のメジャー移籍は来オフと予想。ヤンキース、カブス、ドジャース、レッドソックス、エンゼルス、アストロズ、フィリーズのチーム事情を分析しながら大争奪戦になることを示唆している。(出典 デイリースポーツONLINE)

 

メジャーで高騰する大谷評価

 このニュースを追いかけるように、アメリカでは大谷の高評価とポスティングシズテム(入札制度)を使ったメジャー移籍をめぐる報道が過熱している。そして私が最も注目したのは11日、MLB(大リーグ機構)の公式サイトが異例の大谷特集を組んで「全球団が獲得に乗り出すだろう」と伝えたことだ。

 公式サイトはこの中で、「大谷は間違いなく最もダイナミックな野球の才能を秘めた存在」と最大限の賛辞を送り、「ポスティングとなればMLBの全チームが獲得に乗り出すだろう」と伝えている。ある球団のGMは「今オフの市場で彼は間違いなく最高の投手だ」と語ったという。そして今季のFA市場では有望な先発投手が不足していることから「もしあなたが大谷なら、できるだけ早いタイミングで挑戦したいはずだ」と大谷の背中を押している。(出典 Full-Count
 

大谷も今秋移籍に前向き発言

 大谷も前のめりで20日、日本のテレビ番組で来年オフのメジャー移籍について「可能性は全然あります」と明言した。

 私も一連の動きを見て、来年オフのポスティング移籍はあると思う。
 大谷は岩手・花巻東高校3年の時からメジャー挑戦を表明していた。いまでも「昔から行きたいという気持ちは変わらない。いつかやってみたいなとか、そこで結果を残したいなと思ってやっている」という。
 プロ生活4年目を終わった大谷が海外フリーエージェント(FA)の資格を取得するのは5年後の2021年だが、日本のファンが大谷の165㌔を見ることができるのは来シーズンが最後になる可能性は高い。
 

それでもポスティング制度は反対

 私は大谷の早すぎるメジャー移籍には驚かない。あれほどメジャー挑戦を明言していた大谷が、ドラフト後に一転、日ハムに入団したのは「監督の熱意」などというきれいごとであるはずがない。
 当時から私は、日ハムと大谷側に公表された契約条件とは別の約束があると見ていた。その一つが「いつでもポスティング移籍OK」だったとしたら、来シーズン後、メジャーに行っても不思議はない。

 しかし私は、ポスティング制度には反対だ。
 これまでも、イチローをはじめ石井一久、松坂大輔、岩村明憲、井川慶、西岡剛、青木宣親、ダルビッシュ有、田中将大、前田健太など、10人を超える優秀な人材が海外FA資格を待たずに日本の球界を去った。

 このうえ日本の宝である大谷まで、わずか5年で大リーグに移ったら日本の野球界はどうなるのか。
 私も選手OBだから、メジャーで腕試しをしたいという若者たちの夢は理解できる。しかし日本球界の将来を考えれば、せめて9年間の海外FA資格までは祖国に尽くして欲しい。

 一方でこの問題には、貴重な財産を失ってもメジャー球団から入る譲渡金2000万㌦(約22億円)が欲しい球団側の事情がある。
 今年もプロ野球は観客動員数が増えているが、黒字経営の球団はごく一部。戦力的な損失より22億円の魅力に勝てないのが実情なのだ。こんなことでは、日本球界の前途は暗い。

 

★がついた記事は無料会員限定

関連書籍

広岡達朗『巨人への遺言 プロ野球 生き残りの道』
→電子書籍はこちら
→書籍の購入はこちら(Amazon)


電子書籍のみ!
読みどころ9章を抜粋した、ダイジェスト版を100円で発売中
→購入はこちら


生原伸久『東京オリンピック野球復活・陰の立役者 アイク生原の知られざる生涯』
→試し読み・電子書籍の購入はこちら(幻冬舎plus)
→電子書籍の購入はこちら(Amazon)

2020年の東京オリンピックで、3大会ぶりに野球が追加種目として復活する。
野球が初めて国同士の対戦として五輪種目に採用されたのは1984年、ロサンゼルス大会のことである。
その2年前、ロス五輪での野球競技実現に情熱を燃やした一人の男がいた。
27歳で単身渡米、大リーグ・ドジャースの雑用係からオーナー補佐に登りつめた日本人、“IKE”とはいったい何者だったのか? 55年間の人生すべてを野球に捧げた、その知られざる生涯に迫る。

記事へのコメント コメントする

コメントを書く

コメントの書き込みは、会員登録とログインをされてからご利用ください

この記事を読んだ人にはこんな記事もおすすめです
  • 俺はまだ、神に愛されているだろうか?
  • 二人の“ハル”が、あの3月11日、東京で出会った——。
  • 希望が芽吹く傑作長編
  • 「上から目線」の憲法を、思わず笑い転げそうになる口語訳にしてみました。
  • 数字の苦手な人でも飛躍的な成果を上げられるノウハウを開陳!
  • 矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ!
  • 麻生幾、浦賀和宏、小路幸也らによる書き下ろしミステリー小説が100円で発売!
  • 「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」
  • 夫との最後の日々が教えてくれた、人生の真実。
  • あの子は、私の子だ。 血の繋がりなんて、 なんだというのだろう。
麻生幾、浦賀和宏、小路幸也らによる書き下ろしミステリー小説が100円で発売!
希望が芽吹く傑作長編
エキサイトeブックス
今だけ!プレゼント情報
かけこみ人生相談 お悩み募集中!