今回の回答は、橋本治さんです。

◎相談 vol.79(竹糸・会社員・23歳・男性・東京都)

 今は会社が理由もなくつらいのですが、元をただせば何につけてもつらいという感情を抱いてしまうことについて、ご相談させて頂きたく投稿いたします。

 私は23歳で、この春から社会人になりました。世間的には羨まれる学歴から羨まれる会社に入ったと自負しております。また会社も、学生時代の友人の話と比較すると、比較的に労働環境の良い所に入ったと思われます。極端な残業はなく(毎日2~3時間程度)、ハラスメントなどもありません。嫌いな上司・腹が立つ同僚というレベルならば居ますが、そういうものだという理解はしております。

 一方で、自分は恵まれているなと頭では思いつつも、どうしても会社が嫌でたまらなく、酒の摂取量は増える一方です。「何が嫌なのだろう」と考え、思いつくことは些細なことばかりで、「自分は根性なしなのか」と思う毎日です。本当に理由もなくイヤでたまらない、としか表現ができません。

 元を辿ると、学生時代からそうなのでした。1年後に受験があれば1年間その受験に怯え続け(受験は十分人生における重大イベントとは存じますが、そうはいっても私の思考の全てを支配するほど重要なイベントとは思えません)、成績が壊滅的に悪い等の特段理由もないのに「つらいなあ」と思うだけで日を過ごしました。

 大学院時代も同様でした。その時には「自分は無収入でただ学んでいるというこの不安定な日々を憂鬱に思っているのだ」と自らを納得をさせていたのですが、社会人として給料を頂ける生活になった以上、その理屈は通用しません。

 もうただ、つらいからつらいのだとしか思えません。私は、なぜ、こんなにもつらいのでしょうか。

 

◎お答えします(今回の回答者 橋本治)

ここから先は会員限定のコンテンツです

幻冬舎plusの会員登録(無料)をすると…すべての会員特典を見る
  • 会員限定の記事が読み放題に
  • 会員限定イベントに参加できる
  • プレゼント抽選に参加できる
  • ストア利用でポイントが貯まる

会員の方はログインして続きをお楽しみください

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定

関連書籍

この連載がついに電子書籍化!

藤田晋『藤田晋のかけこみ人生相談』
→試し読み・電子書籍の購入はこちら(幻冬舎plus)
→電子書籍の購入はこちら(Amazon)


三砂ちづる『三砂ちづるのかけこみ人生相談』
→試し読み・電子書籍の購入はこちら(幻冬舎plus)
→電子書籍の購入はこちら(Amazon)


藤原美智子『藤原美智子のかけこみ人生相談』
→試し読み・電子書籍の購入はこちら(幻冬舎plus)
→電子書籍の購入はこちら(Amazon)


橋本治『橋本治のかけこみ人生相談』
→試し読み・電子書籍の購入はこちら(幻冬舎plus)
→電子書籍の購入はこちら(Amazon)


幻冬舎で「人生相談」お悩み募集!

「かけこみ人生相談」では、皆さまが今直面しているお悩みを募集しております。仕事、家族、お金、健康など、ジャンルは特に問いません。

ご応募いただいたお悩みは、編集部で選考の上、採用いたします。お悩みには、橋本治さん(1948年生まれ。小説・評論・戯曲など、縦横無尽に創作活動を展開)、三砂ちづるさん(1958年生まれ。津田塾大学教授。世界のお産・子育ての研究をとおして女性の生き方を提案)、藤原美智子さん(ヘア・メイクアップアーティスト。美容の技術から生き方まで幅広く支持される)、藤田晋さん(1973年生まれ。株式会社サイバーエージェント代表取締役社長。起業家のトップランナー)、岸見一郎さん(1956年生まれ。哲学者。アドラー心理学の第一人者)の5名の人生の達人にご回答いただきます。

→応募はこちら