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2016.11.22

第4回 シンプル生活を目指しているなら

物を捨てるときの罪悪感を消していく

ワタナベ 薫

物を捨てるときの罪悪感を消していく

著書累計67万部突破、ブログ「美人になる方法」は1日約5万人が訪問。女性から絶大な人気を誇るワタナベ薫さんの最新刊『あなたは、「別れ」でもっと輝ける!』が11月24日に発売となります。
失恋、浮気、離婚、不倫、友人関係、死別、物の処分。ペットロス……。離れられない人、忘れられない人、やめられない人へ、前に進むための「さようなら」のトリセツをお届けします。

物とお別れすることに慣れる
 戦後、物がない時代に育った日本人は、本当に物を大切にすることを教えられてきました。若い人も祖父母、両親からそのように教えられてきたために、なかなか物を捨てられない人が多いのかもしれません。いつの時代も、「片付け本」は人気ですし、最近では物を持たない「ミニマム」生活をされる方も多くなっています。

 ミニマムとは「最小限」とか「最低限度」という意味ですが、そんなシンプル生活に憧れはするものの、いざ物を捨てようと思うと、なかなか捨てられないでしょう。「思い出」と「いつか使うかもしれない」という気持ちがそれを邪魔するのです。しかし、その考えをいつまでも持っている限り、物を抱えた生活からまだまだ抜け出すことはできません。

 捨てるのも一種の慣れです。一旦、捨てることに慣れてしまい、物のない生活になってしまうと、それに快感を覚えて、もっと減らせる物はないかな? と思えるようにもなります。ですから、まずは物とお別れすることに慣れましょう。
 以前、台所のカトラリーや箸、調理器具を片付けていたときです。最初、スプーンなども捨てられなかったのですが、一回、捨て始めたら、やめられなくなり、結局、一〇〇本以上は処分しました。メインで残ったのは、大小のスプーンとフォークとナイフ、五本ずつと、その他、バターナイフやコーヒー豆の計量スプーン、他一〇本ほどでした。箸も料理器具も、気に入ったものだけ残すと、引き出しの中がスッキリしたのです。ぜひ、こういう小さな範囲から始めてみてください。
 実際、いざ捨てようとすると罪悪感に見舞われる人もいます。「物を大切に」という言葉がそれを阻むからです。
 しかし、考えてみますと、使いもしないそれらの溢れた物は、逆にかわいそうだと私は思うのです。捨てる罪悪感があるなら、誰かにあげてもいいし、中古品を買い取ってくれるところに売ってもいいし、買い取ってもくれないような物であるならば、自分のためにも別れたほうがいいのです。

 捨てるときの別れの儀式は、「今まで役立ってくれてありがとう」と、物に声をかけること。それらはゴミ焼却場に行って、煙となったとしても、我々と同じく、ただの素粒子に戻るだけです。そんなに罪悪感を抱かなくても大丈夫です。
 ただ、長年家に置いていたお人形などの場合は、然るべき捨て方というのがありますので、神社に持って行き、ちゃんとお別れしたほうが良さそうです。また、誰かにもらった心のこもった手作りの品なども、確実に使わないと思ったらありがとうの気持ちを込めて手放しましょう。
 心がこもりすぎている物の場合の処分の仕方を占いの先生に教えてもらったのですが、ひとつまみのお塩を袋に入れて、その袋に物品を入れて捨てるのがいいそうです。

 今あるものを減らす最大の意味は、今後、無駄なものを買わない、妥協でいらぬものを買わない、本当に気に入ったものだけを迎えて、長く大切に使うことを意味します。
 片付けが終わった後のすっきり感が自分にとって心地よく思えると、簡単に物を買うことがなくなるのです。物を捨てるとき、そして、今あるいらないものを手放すとき、新たな物を迎えるのに慎重になり、目指すシンプル生活を手に入れることができます。
 

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