日本では医療を平等に受けられるようにしているからこそ、「自業自得で病気になった患者の医療費を税金で負担しなくちゃいけないんだ」といった不平不満も生じるのでしょう。
目を海外に向けて見ましょう。各国、それぞれ違った取り組みをしています。日本がこれから選ぶべき道とはーー?

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 つまり現場においては、医療費抑制の試みは、さまざまなレベルで行われているわけであり、それにもかかわらずなかなか成功しないのは、この課題が複雑な要素を多数持っているからなのである。
 この点について、長谷川氏は、知識不足、取材不足であるように思える。たとえば内科医10人の意見を聞いたとしても、それだけでは、まったく不十分なのである。
 ところで実際のところ、長谷川氏の主張のように、臨床の現場において、「治療すべき」患者と「見放す」患者を分けることは可能であろうか。これは疾患にもよるが、医療の現場で患者を二分することはほぼ不可能だ。

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