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2017.07.10

第11回 リバイバル連載

街を家として使ってみる

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街を家として使ってみる

 一人暮らしは寂しいしつまらないしコスパが悪いと思っているのでここ8年くらいずっと自分でシェアハウスを運営しながら住んでいるのだけど、シェアハウスを作るときに一番苦労するのは物件探しだ。
 シェアハウスに家を貸したくないという大家さんは多い。シェアハウスという住み方はまだまだ日本では見慣れないものだから、個人や家族に貸すのに比べて揉め事や犯罪などのトラブルが発生する可能性が高そうという懸念があるのだろう。
 実際にはそんなにトラブルが起きるものではない。まあ人間が集まっているのでたまに揉め事とかはあったりするけれど、それでもトータルで考えると嫌な部分よりも面白い部分の方が上回っているので自分はシェアハウスを続けている。でもそれはこっちの事情で、大家さんが余計なリスクを背負いたくないという気持ちは理解できる。
 僕はさらに家を借りる際に不利な点があって、シェアハウスをやっている上に、定職にも就いていないし、あと猫も二匹飼っている。部屋の借り手としてはマイナスの要素が多すぎる。普通の大家さんならこんな人間に家を貸したくないだろう。わかる。なのでもう不動産屋さんで家を探すのは諦めていて、大体いつも知り合いの伝手で借りる家を紹介してもらっている。
 そんな感じなので、こないだまで住んでいた練馬の家を諸事情(トラブルではなく大家さん側の事情による)で出ないといけなくなったときは結構どうすればいいか困った。
 できればシェアハウスごとどこかに移転したいのだけど、なかなかちょうどよく住めそうな家が見つからない。そもそも家が見つかるか見つからないかという以前に、自分もあまりお金がないしシェアハウスの同居人たちはそれに輪をかけてお金がないので、まともな家を借りるお金を出せるかどうかも怪しい。結局しばらくいろいろと探した結果、練馬の家の大家さんの紹介で上野の近くの倉庫のようなスペースを一時的に割安で貸してもらえることになった。

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