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2016.10.28

なんだか面白いので、まだ続けるよエッセイ25

大人がハマる、ハロウィン! 慣れてなくても、楽しんだもん勝ち!

歌う旅人・香川 裕光

大人がハマる、ハロウィン! 慣れてなくても、楽しんだもん勝ち!

ハロウィンの季節です。ここ数年で急に、ハロウィンを楽しむ人が増えてきました。
みんな楽しくかわいく仮装してますね。
香川さんは、去年初めて仮装をしたんだそうです。しかも、仮装してバラードを唄ったというのですが…。

*   *   *

エッセイ
ドラキュラのゾンビ

 ここ3年くらい前からだろうか。日本人が急に何かに取り憑かれたように『ハロウィンハロウィン』言い出した。
 それも何故か、大人の方が子ども以上に『ハロウィンハロウィン』言い出したのである。
 渋谷の方に行くと、スクランブル交差点を埋め尽くすくらいの大人が『ハロウィンハロウィン』言ってるらしい。

 いつの間にか、ハロウィンは、"バレンタイン"や"クリスマス"級の国民的なイベントになっているのだ。
 しかしそもそも、ハロウィンとは、「収穫祭」の意味であり、豊作の恵みに感謝するお祭りだ。
 まったく…。農業をやってるわけでもないのに『ハロウィンハロウィン』とみんなで仮装して、町に集まる。なんともいえない違和感を抱いてしまうのは、僕だけだろうか。
アーティストというのは、人と同じようなことをしていてはいけない。前習え、右に習えではだめなのだ。
 よって、みんなが『ハロウィンハロウィン』言ってるときに、自分も『ハロウィンハロウィン』言っていてはいけない。みんなが『ハロウィンハロウィン』言ってるときにこそ、一人『メガネメガネ』と唱えるくらいの独創性が必要なのだ。
 そう、表現者というものは常に孤独なのである。

 ……なんて思っているそこのあなた!!!
 はっきり言っておこう! ハロウィンは楽しいぞ!!!
 10/26日に、僕の渾身のハロウィンソング「ジャックランタン」を、iTunesにて先行配信させていただいた。
 非常に楽しい歌を作った。自信作である。
 是非ともみんなで一緒に『ハロウィンハロウィン』言いながらハロウィンパーティーなどして頂きたい。

 以上宣伝でした。笑

 さて、ハロウィンといえば、昨年はとあるお店でハロウィン当日にライブさせて頂いた。
 大阪は門真市にある「レオン」というとても素敵なBarである。このお店の魅力は、アメリカンでお洒落な内装や、美味しい料理。それはそれは本当に素敵なのだが、何と言ってもマスターが男前なのである。
 あの福山雅治を、渋く歳をとらせたような感じだ。

 マスターはとても優しく、いつも温かく歓迎してくれる。
 レオンはカウンターだけの縦長のお店だ。壁とカウンターの間はとても狭くて、いったん座ったらすれ違うのが困難なくらい狭い。
 10人も入れば満席となる店なのだが、その日は、収容人数の3倍もの人が訪れてくれた。
 みんな、思い思いの仮装をしている。女性は、"魔女"が人気。黒いワンピースを着て赤いリボンをつけている女性を見ると胸がキュンキュンした。
 男性の仮装も様々だったが、マスターはシマシマの囚人の格好をしたゾンビ。なかなか盛った設定だった。――殺人事件を起こして、逮捕、起訴され、実刑判決されたのち、世界にゾンビウィルスが流行。町中にゾンビが溢れかえっているときに、閉鎖的な空間である刑務所は比較的安全に違いない。がしかし、隔離されたところにいる囚人までゾンビ化するというのは、世界はかなりヤバイことになっているに違いない。なんだかとても心配である。――

 妄想の世界を旅するのはとりあえずストップして、僕は、というと、なんとこの日、生まれて初めての仮装をしたのだった。
 用意してもらったコスチュームに着替えた。ハロウィンらしく"ドラキュラ"の仮装をした。
 さて、ここで気がついたのが、仮装というのは魔物である。いったん仮装を始めると、どんどん盛りたくなるのである。そこで辞めとけばいいのに、ついついどんどん足し算したくなる。気付けば、顔が傷だらけ、血だらけになっていた…。
 ゾンビのドラキュラの完成である。

 さて、ライブはというと、当時は特に、ハロウィンソングというのもあまりなかったので、いつも通り歌わせて頂いた。真面目な顔でバラードを歌いながら、
「これは、こんな格好で歌う歌ではないな」
 と気付いた。
 それでもドラキュラゾンビはギターをポロポロと鳴らし、想いを込めて歌った。そして歌いながら、
「よし、来年は仮装するとしても、アンコールからにしよう」
 と誓った。

 それにしても、楽しかった。
 みんなで仮装して、同じ時間を共有するというのは、なかなか夢がある。
 ハロウィンのなかった日本に、この文化を運んでくれた人は、一体どんな仮装をしていたのか気になって仕方がない。
 気になるついでに、どうしても気になっていた"魔女の仮装をしたおじさん"の胸を触らせてもらった。
 ちゃんと奥さんの下着まで装着していた。

「・・・・・・。」
 なんだか変な気持ちになってしまった。
 “魔女の仮装をしたおじさん”は、魔女感を出すために、奥様にしっかりメイクまでしてもらって、普段つけているメガネも外してきたという。
「だから、あんまりみんなのことは見えてない」
 んだとか。
 まさに「メガネメガネ」状態だったわけである。
 やはり、あんまり「ハロウィンハロウィン」しすぎるのもどうかと思う。

*   *   *

一度仮装すると、どんどんハマていきそうでコワイですね!
あなたのハロウィンを、楽しんでください。

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