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2016.11.01

第一回

真夏でもパンストのJJが集まると、誰かの歯のかぶせがとれている

アルテイシア

真夏でもパンストのJJが集まると、誰かの歯のかぶせがとれている

「もうおばさんだからさ~」とおばさんを自称しつつ、他人からおばさんと呼ばれると自分でもびっくりするぐらいショックを受ける。それが40歳という年齢だ。
おばさんになりたくないというよりも、おばさんのなり方がわからない。なにぶん初めての経験なので、いろんな変化にいちいち驚き、戸惑うのだ。

子どもの頃はおばさんというと「肝っ玉母さん、鋼のメンタルの持ち主」的なイメージがあったが、いざ自分がおばさんになると、思いのほか繊細で傷つきやすい。
硝子の熟年時代は、破片が胸へと突き刺さるお年頃。そんな私の熟女入門な日々を綴っていきたいと思う。

さて、私の場合、38歳ぐらいで一気にきた。「これが老い、か…」とグラサンが吹っ飛ぶ勢いで、肉体の変化を実感したのだ。
まず地球の引力に引かれる人類として、皮や肉が一気に下降しはじめ、顔や体型が変わった。それまでAラインのミニワンピなども着ていたが、今着ると一点の曇りもなく狂女になる。 

40を越えると似合う服が変わるのは事実なので、和装に凝る二十代女子には「そんなもんババアになってナンボでも着れる、今しか着れへん服を着なはれ!」とついお節介を言いたくなる。
ちなみに私は老後、ゴスロリを着ようと目論んでいる。80代のババアのゴスロリはガチ魔女感が漂いそうだし、何らかの魔力も発現しそうなので、今から楽しみだ。

また、肉体の変化として実感したのは「アラフォーが自然体にすると死体に近づく」ということだ。これまではすっぴん時に「肌キレイだね」と褒められたりしたが、今では土気色の顔を見て「どこか悪いの…?」と命の心配をされてしまう。

死体に近づくと言えば、アラフォーになると体温が下がる。
やたら手先足先が冷えるようになり、エアコン地獄に耐えられないため、真冬でも生足だったJKが真夏でもパンストのJJ(熟女)に進化する。原始人は全裸から衣服を身につけるようになったのだから、これは進化と呼んでいいだろう。

「今年は一度もサンダルを履かなかった」はJJあるあるなので、若いお嬢さん方は今のうちにサンダルを履き散らかすことをオススメする。
ちなみに78歳の義母いわく「足先が冷えてつるため、真夏でも靴下二枚履き」はBBAあるあるらしい。私もレースのニーハイを重ね履きして、立派なゴスロリババアを目指したいと思う。

その他、ホットなJJあるあるは「歯の調子が悪い」だ。JJ世代の女友達が集まると、つねに誰かの歯のかぶせがとれている。

「ミルキーにもってかれるのはわかるが、このたびフロスにもってかれた。歯に良いことをしてるのにこの仕打ち」といった話をツマミに酒を飲みつつ、アタリメ等をしがんでいたある日、私の歯の調子も悪くなった。

そこで歯医者に行ったところ「初期の歯周病です」と診断された。歯周病が進むと歯ぐきが痩せて腐って歯が抜けて最後は入れ歯になる、という歯科医の話を聞きながら、「ラピュタは本当にあったんだ」という気持ちだった。

歯周病なんて天然痘と同じぐらい、自分とは無関係の病気だと思っていたのだ。「入れ歯が合わなくて辛い」というお年寄りの言葉も、遠い異国の話のように聞いていた。
テレビで芸能人を見て「なんかフガフガしてる?」と口元に違和感を覚え「この人、入れ歯かな?お金あるならもっとイイやつ入れりゃいいのに」と言い放っていた。
若さゆえの傲慢だったのだろう。

成熟を良しとするフランスでも、腐った歯ぐきは魅力的じゃないだろうし、ミニマリズムが流行る日本でも歯は多い方がいいはずだ。

「体は太るが歯ぐきは痩せる」というJJあるあるを噛みしめた私に(歯を噛みしめると歯ぐきに負担がかかる)、女友達が「歯ぐきだけではない、髪も痩せるぞ」と教えてくれた。

その彼女はもともと猫っ毛で毛量の少ないタイプだったのだが「これ以上髪が減ったら、迷いなくカツラをかぶる!」と威風堂々宣言していた。 

一方、私は剛毛多毛タイプで、中学時代は「麗子像」と呼ばれ、大学時代にキツめのパーマをかけた時は「伝説のギタリスト来日」と呼ばれた女。白髪の増加問題は抱えているが、毛量の減少問題など銀河系の外の話だと思っていたし、薄毛との戦いなんて宇宙戦争のようなものだった。

それゆえ、ヅラ男性をネタにしていたのだ。
女友達の1人がヅラ男性と付き合っているのだが、その彼氏のことを「カツラ田カツオさん」と呼び、「最近カツラ田さんはどう?」「それがこの前会った時、紫がかったおニューのヅラをかぶっててさ~!」「マジで?紫のヅラの人!」とゲラッゲラ笑っていた。

そんな傲慢な自分を反省して謙虚になったかというと、今も変わらずヅラ話にゲラッゲラ笑っている。年をとっても人間の中身はそう簡単に変わらないのだ。

「笑いジワは人生の誇りよ」と突然フランス人みたいな発言をしたりもしないし、いきなり美魔女に目覚めて水素発生器を購入したりもしない。むしろ女友達と「私が水素グッズとか買いそうになったら止めてくれ!」「おう任せとけ!」と言い合っている。
ジョジョ好きとしては水素ではなく波紋を発生させて、リサリサ先生を目指したい所存だ。

ジョジョと言えば、若い女の美しい手に勃起する吉良吉影が有名だが、私の手は吉良の股間を萎えさせる自信がある。
先日、25歳の女の子と飲んだのだが、私と彼女の手が並ぶと親子感が漂っており、「自分が産んだんだっけ?」とつい錯覚しそうになった。
そのみずみずしくハリのある指先を見つめながら「これが平成生まれの手…私も昔はこんなだったなあ…」と郷愁を覚えた。 

ちなみに十代の若者には「2000年代生まれ」「1000年代生まれ」という区分があるらしい。それだと源頼朝とかも同じグループになるし、幅が広すぎやしないか。

頼朝はさておき、たしかに若さを失うのは寂しい。でも自分ひとり老化するのは孤独だが、女友達もだいたい横並びで老化するので、実はそこまで寂しくないのだ。それに意外と便利でもある。

未婚・既婚・子持ち・子ナシ・専業主婦・バリキャリ…など属性は違っても、老化は共通のあるあるネタなので盛り上がる。 

先日も女子校時代の同級生と集まったのだが、私以外は全員子持ちだった。その席でも「産後、頻尿がひどくなって」「わかる!私も子ども産んでから朝までもたない」「私は子ども産んでないけど朝までもたないよ」「マジで?」という頻尿トークで盛り上がり「骨盤底筋を鍛えようぜ!」と誓い合った。 

17歳だったJKが40歳のJJとなり、四十歳の地図もなく右往左往しがちだが、みんなで迷うのは案外悪くない。男を喜ばせるための膣トレではなく、自身の頻尿&尿漏れ対策のために股にグッと力を入れながら、JJロードを歩んでいきたいと思う。
 

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