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2016.10.20

卵は冬場57日間、生で食べられる

井出 留美

卵は冬場57日間、生で食べられる

 「食品ロス」という言葉をご存じでしょうか。まだ食べられるにもかかわらず、賞味期限が迫っているため流通できないなど、様々な理由で廃棄せざるを得ない食品のことです。
 日本の食品ロス量は、632万トン(2013年度、農林水産省調べ)。世界の食料援助量は約320万トン(2014年)なので、日本は、世界全体で支援される食料の約2倍もの量を捨てていることになります。しかも、日本の食品ロス632万トンのうち、約半分は、消費者由来、すなわち家庭から出ています。
 なぜ日本はこのような「食品ロス大国」になってしまったのか。悪いのは小売店、メーカー、消費者の誰なのか?
 新著『賞味期限のウソ――食品ロスはなぜ生まれるのか』で、食品をめぐる「もったいない構造」に斬り込んだ食品ロス問題専門家の井出留美さんが、この問題を考える糸口として、身近な食品「卵」の賞味期限の謎に迫ります。

* * *

●ドバイには賞味期間が半年の卵も!

 日本の卵の賞味期限は、「夏場に生で食べる」のが前提で、パック後14日間(2週間)と設定されています。でも、気温が低い(10度ぐらい)冬場であれば、産卵から57日間、つまり2カ月近くも生で食べられます。
 しかも、「生で食べる」のが前提だから、賞味期限を過ぎていても、加熱調理すれば、十分食べられるのだそうです。
 ご存じでしたでしょうか。私は恥ずかしながら、つい最近まで知りませんでした。

 私がこのことを知ったのは、2016年1月22日、ある食品企業主催の食品ロス削減シンポジウムで、講演者として登壇したときのことです。もう一人の登壇者である、消費者庁消費者政策課政策企画専門官(当時)の高橋史彦さんが、こう説明しました。
「日本では、卵の賞味期限は生で食べることができる期限として設定されています。一方、海外では加熱して食べるのが前提です。だから日本よりも賞味期限が長いんです」

 海外では、本当に日本よりも卵の賞味期限が長いのでしょうか。実際に確認してきました。

 2016年5月4日、フィリピンの首都圏、メトロマニラにあるフィリピン最大級のショッピングモール「モール・オブ・アジア」に入っているスーパーマーケット「シューマート」で、4種類のブランドのパック入り卵を確認しました。
 ブランドP 賞味期限2016年5月17日(残り13日)
 ブランドQ 賞味期限2016年5月31日(残り27日)
 ブランドR 賞味期限2016年6月7日(残り1カ月と3日)
 ブランドX 賞味期限2016年6月21日(残り1カ月と17日)
 短いものもありますが、1カ月半の賞味期限のものもあります。日本ではまず考えられない長さです。

 ドバイでは半年間賞味期限がある卵もあったと聞きました。行きつけの飲食店のご主人が渡航されたとき、半年先の賞味期限が卵そのものに印字されており、ゆで卵として提供されたそうです。

⇒次ページ[賞味期限を過ぎても加熱調理すれば食べられる]に続く

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 『賞味期限のウソ―ー食品ロスはなぜ生まれるのか』
(井出留美)

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