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2016.10.27

思い出の出演者たち

目の前でAVの撮影現場を再現

平野 悠

目の前でAVの撮影現場を再現

■1996年4月24日(水)「V&R10周年特別企画Part1 爆笑名場面100連発!」【出演】カンパニー松尾(AV監督)/安達かおる/バクシーシ山下他

 AV制作会社V&R。まだテレクラが新スポットとして注目され、レンタルビデオやセルビデオ販売が好調だった時代、それぞれの社会の日陰者だったAV監督が人前に出て、自分の思いのたけを話すようになって来た。

 それまでは人前に出て自分の職業とか表現とかを話したりすることはほとんどなかったはずだ。それがロフトプラスワンのAV上映会とかをきっかけに、伝説の村西とおる、代々木忠、安達かおるまで人前に出て来られるようになったのだ。

 さらにAV女優(林由美香・いいじまゆずる・・)とか、通称サオ師と呼ばれる清水大敬、山本竜二、加藤鷹を筆頭に、AV男優も続々とロフトに出演しだした。1000人の女性を制覇したと言われるチョコボール向井や加藤鷹は女性誌にまで載るタレントとして人気者になった。これはAVファンにとってじつに素晴らしいことだ。

 この一連のAV系イベントでは、公開禁止になった映像を上映したり、AV現場の再現、この世に潜む摩訶不思議な、業の深い性職者の奥の深い多種多様でスケベな、変態な、ゆがんだ人たちが沢山集まった。

 トーク中に会場内をウロウロしながら女性客に「おしっこ飲ませて下さい」とコーラの瓶を持ち歩く変態おじさんがいたり、テレクラ女性が電話で呼び出されてきたり、もう大変なイベントが続いた。そしてお客さんも沢山入った。

 ロフトプラスワンが開店したころ、バクシーシ山下が私に問いかけてきた。

「平野さん、次回のイベントではウンコ大会をやりたいんだ。ステージでウンコ食べてもいいかな?

 と言ってきた。

よしてくれよ、ここはイベント会場であり、飲食店でもあるんだよ。でもタブーなき言論空間、犯罪でない限りすべての表現は自由ということだし……いいか、でも俺はウンコ嫌いだから、その日は店を休むよ

 と言って承諾したことがあった。

 その後、AVはネットのエロサイトに負けが続き、「AV難民」時代を迎える。そんな中で、カンパニー松尾の最新作ローリングドキュメント「テレクラキヤノンボール」が一躍脚光を浴びる。

※次回は「『ゆきゆきて神軍』の奥崎謙三の出所記念トーク」です。

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