伊豆天城山で女たちの駆け込み寺「サンガ天城」を運営し、たくさんの悩める女性を救ってきた尼僧・戸澤宗充さん。新刊『すべてを喜びとする。駆け込み寺庵主の「引き寄せ」問答』より、頑張ってるあなたの小さなモヤモヤをすっきり解消する問答をお届けします。


「仕事が続きません」→もっと自分と真剣に向き合う

「仕事を辞めたい」と、相談を受けることがよくあります。「上司とうまくいかない」とか「大変」とか、みんなそう言いますよ。みんな、そういうことで悩んでいるの。
そもそも、仕事場というのは、同じ志を持った人が集まっている場所なわけです。ですから本来は、やりがいや人生のよき友を得やすい場所なんです。にもかかわらず、不平不満が積もるというのは、志が定まっていないからではないでしょうか。その仕事を通して、自分は何をしたいのか? どんな自分になりたいのか? しっかりと志を持って仕事に取り組んでいれば、多少不条理なことがあっても受け流せるし、たいていのことはガマンできると思うのです。
どうしても辛い場合は、辞めることを止めません。でも、結局、どこに行っても同じなんですよ。「こんな仕事やりたくない」と文句を言う前に、もっと自分と真剣に向き合ってごらんなさい。自分を省みてごらんなさい。そうしないから、与えられた環境ばかりが気になってしまうのです。今の職場でも、あなたにできることはたくさんあるはず。それを考えてみてください。

 

「部下がミスばかりします」→まずは自分が結果を出す

部下の失敗って、誰の失敗なんでしょう。それってやっぱり、上司の落ち度でしょう。フォローが足りなかった自分のことを棚に上げて部下を叱責するのは、いかがなものかと思います。怒ることにもエネルギーがいりますし、怒られた相手も、怒った自分もイヤな気持ちになるだけです。失敗したくて失敗する人はいません。何もしない人は、失敗もしません。だから、努力したのに失敗してしまった人には、「がんばったね」と肩を抱きしめてあげてほしいのです。たくさんの言葉をかけるより、伝わるものがあるはずです。
それにね、上司が日ごろからきちんと背中を見せていたら、部下はちゃんと成長するものです。部下に結果を求める前に、まずはあなたが結果を出しましょう。相手にばかり要求するのは、いけませんよ。

 

「評価されません」→ 結果に対して自分が納得できればいい

人一倍努力しているのに評価されないというのは、辛いですね。でも、評価というのは、結果に対して周囲がどう反応するかということ。だから、たとえ評価されないとしても、結果自体は変わらずそこに存在しているわけです。
たとえば、スーパーで働いている人が、汚れた床を拭いたとする。誰も、掃除したことに気づいてくれないかもしれないけれど、きれいになった床は、事実としてちゃんと残るじゃないですか。そしてそのおかげで、お客様は気分よく買い物できるわけでしょう。その結果を誰よりも知っているのは、床を拭いたその人自身のはず。
仕事は評価されるためにやるものじゃありません。結果に対して自分が納得できればいいんですよ。そういう、自分の中に信念があれば、見えない力が自分に作用します。すると、人の評価なんて気にならなくなるの。「言わせておけばいいわ。私なりに一生懸命やっているんだから」ってね。

 

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