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2016.11.03

「鉢と苗の準備」にかけるひと手間が大切

山田 香織

「鉢と苗の準備」にかけるひと手間が大切

「盆栽」のある暮らしとは、安らぎはもちろん、どちらかというと犬や猫たちのように、ペットとの暮らしに似ています、なぜなら盆栽も「生きている」から──そうおっしゃる盆栽家の山田香織さん。
四季折々にさまざまな表情を見せてくれる盆栽に、あなたもチャレンジしてみませんか?
これまでの盆栽と違って、より気軽に、現代風に楽しめる、山田さんが提案されている「彩花盆栽」の作り方を、初心者にもわかるよう解説されているのが『知識ゼロからの彩花盆栽入門』です。その一部を、全6回にわたってご紹介します。
第3回の今回は、「鉢と苗の準備」についてです。

*  *  *

 

 
鉢の準備

お気に入りのひと鉢が決まったら
草木を植えつけるための準備をします

 

 彩花盆栽に使う鉢には、鉢底穴といって底に水が抜ける穴があいていることが前提ですので、そのまま土を入れると、鉢底穴から土がこぼれ落ちてしまいます。

 これを防ぐために、あらかじめ「鉢底網(はちぞこあみ)」というプラスチック製の網で穴をふさいでおきます。また、網でふさいでおくことで、鉢底穴から虫が侵入するのを防ぐ効果もあります。市販されている鉢底網は、実際に使うより大きなサイズなので、鉢底穴が覆える程度の大きさに切って使います。

 また、背の高い枝ものの苗や、植えつける植物によっては、しっかりと植えつけても根が安定していないために倒れてしまうこともあります。

 そのため、植えつけた株がぐらぐらしないように、「根留(ねど)め」といって株を固定するための針金を、鉢底穴にかけておきます。根留めに使う針金の長さや数は、鉢のサイズや鉢底穴の数、枝の大きさなどに合わせて調整します。針金は、曲げやすくさびにくいアルミ製の園芸用のものを使います。銅製のものもありますが、硬いのでアルミ製がおすすめです。

 

鉢を準備するときのポイント

1.鉢底穴を鉢底網でふさぐ
2.大きい枝ものなどは、根が安定しないので、鉢と根を固定するための針金をかける

 

基本的な鉢の準備の仕方

1.鉢底網を切る

 市販の鉢底網を、使う鉢の鉢底穴よりひとまわり大きいサイズに切ります。

 

2.針金を切る

 鉢底網を固定するための針金を準備します。太さ1.5ミリ程度のアルミ製の針金を使い、長さは鉢底穴の直径の3倍程度にします。

 

3.針金を曲げる

 切った針金を、写真のような形に曲げます。写真のAの部分は、鉢底穴の直径と同じぐらいの幅にします。

 

4.針金をさす

 鉢底穴に鉢底網をのせ、鉢の内側から折り曲げた針金をさします。針金の曲がっている部分は手で押してなるべく平らにします。

 

5.網を固定する

 鉢を裏返して、鉢底穴からはみ出した針金を、左右に折り曲げて鉢底網を固定します。

 

6.根留めをつくる

 太さ2ミリ程度の針金を鉢底穴の直径より少し長めに切ります。太さ1.5ミリの針金を、鉢の直径(口径)の2倍程度の長さに切り、短い針金に数回巻きつけます。

 

7.根留めを通す

 鉢を裏返して、鉢底穴から根留めを通します(草ものの場合は、根留めをつける必要はありません)。

 

8.準備完了

 植えつけ作業の邪魔にならないように、根留めの針金を鉢に添わせて準備完了です。

 

 
苗の準備

買ってきた苗をそのまま植えつけるのは失敗のもと
植えつける前のひと手間がとても大切なのです

 

 園芸店などで売っている苗は、小さな鉢やポリポットに植えられています。店頭に並ぶまでに当然ながら株も大きくなり根が生長するため、複雑に絡まった状態になっています。

 植物は、鉢の中で均等に根を伸ばすことで元気に育ちますので、根がポットや鉢の中で充満している場合は、買ってきた苗をそのまま植えつけても元気に育ちません。そこで、苗の土を落として絡まった根をほぐし、植えつけた後によく根づくようにしてあげます。そして、古い根を半分ぐらいの長さまで切りましょう。

 初めて彩花盆栽をつくる人は、根を切ってしまうことに抵抗感があるかもしれませんが、古い根を切ることで新しい根が伸びやすくなり、水分や養分の吸収もよくなります。ただ、あまり切りすぎると育たなくなるので、最低でも根全体の量の3分の1程度は残しましょう。

 また、苗の準備をするときに注意したいのが、根のほぐし方です。力強くほぐすと、根が元のほうから切れてしまい植物を弱らせてしまう場合がありますので、なるべくていねいにおこなうようにします。

 

苗の準備の手順

1.小さな鉢やポリポットから苗を出し、土を落とす
2.絡まった根をやさしくていねいにほぐす
3.新しい根の発根を促すため、古い根を切る

 

苗を取り出す

 苗を取り出すときは、鉢やポリポットのふちに丸箸を入れてすき間をつくってから、株元を持ってていねいに取り出します。苗を無理に引き抜かないよう注意しましょう。

 鉢に沿って丸箸を入れ、鉢と土の間にすき間をつくって取り出しやすくします。株元を持って無理やり引き抜かないようにします。

 ポリポットの場合は、底を指で軽くつまんで鉢土を崩すと取り出しやすくなります。

 

根をほぐす

 鉢やポリポットの中でかたく締まった土を、丸箸や指先で外側から少しずつ崩して取り除きます。古い土が残っていると、根の生長の妨げになります。ある程度土が取れたら、丸箸や指先で絡んだ根をほぐしていきます。むりやり引っ張らず、ていねいにおこないます。

 くしで髪をとかすように、株元から根先(上から下)に向かってほぐします。

 写真のように根が見えるまでほぐしましょう。

 

古い根を切る

 鉢の中で新しい根が均等に伸びるように、伸びすぎた古い根を切ります。思いきって根を切ることで、水分や養分の吸収がよい新しい根の発根を促します。

 ポリポットの中で伸びた根は、そのままにすると生長が悪くなるので、半分ぐらいに切りましょう。

 

※次回は、「木の表裏・流れ」についてご紹介します。更新は11月6日(日)です。お楽しみに。

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山田香織さんの作品や、彩花盆栽教室について知りたい方は、以下をご覧ください。

盆栽清香園HP

盆栽清香園フェイスブック

清香園スタッフブログ

清香園5代目 山田香織の盆栽日記

日本橋清香園スタッフブログ

 

山田香織『知識ゼロからの彩花盆栽入門』

家で楽しむ小さな大自然。初心者でも失敗しないつくり方、
育て方。これまでの盆栽と違い、より気軽に、現代風に楽しむ
ために著者が提案している盆栽の新しいスタイルを紹介。

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