毎日を1%ずつ新しく生きる! 刺激と感動のマガジン&ストア

★がついた記事は無料会員限定

2016.10.30

「苗の選び方」と「土の準備」は盆栽作りの第一歩

山田 香織

「苗の選び方」と「土の準備」は盆栽作りの第一歩

「盆栽」のある暮らしとは、安らぎはもちろん、どちらかというと犬や猫たちのように、ペットとの暮らしに似ています、なぜなら盆栽も「生きている」から──そうおっしゃる盆栽家の山田香織さん。
四季折々にさまざまな表情を見せてくれる盆栽に、あなたもチャレンジしてみませんか?
これまでの盆栽と違って、より気軽に、現代風に楽しめる、山田さんが提案されている「彩花盆栽」の作り方を、初心者にもわかるよう解説されているのが『知識ゼロからの彩花盆栽入門』です。その一部を、全6回にわたってご紹介します。
第2回の今回は、大切な「苗の選び方」と「土の準備」についてです。

*  *  *

 
苗の選び方

園芸店の店先には季節ごとに草木の苗が並びます
彩花盆栽の第一歩、苗の選び方を覚えましょう

 

 彩花盆栽に使う苗は、園芸店やホームセンター、インターネットショップなどで購入することができます。ガーデニングや山野草、樹木などのコーナーを見てみましょう。時期によっていろいろな苗が並ぶので、好みの苗を見つけましょう。

 苗には、ポリポット入りと鉢植えがあります。どちらを選んでも構いませんが、できるだけ育ちのよい苗を選ぶと、病気にも強く丈夫に育ちます。

 育ちがよく元気のよい苗は、葉や枝など全体的にハリがあり色ツヤもよいのが特徴ですから、見た目で元気そうだと感じられるものや、枝数が多いものを選ぶようにします。

 形をつくることも盆栽の楽しみですから、枝の伸び方や幹の形状など、できるだけ自分の好みに合った形を選ぶことも大切です。

 花や実を楽しむ場合、花が咲いてしまっている苗や、実が熟している(赤くなっているなど)苗よりも、蕾が多いものや、実が熟していない苗を選ぶと、盆栽に仕立てた後に育てながら長い期間楽しめます。

 

よい苗を選ぶポイント

1.株元がしっかりしている
2.葉の緑色が濃い
3.虫食いの跡がない

 

よい苗の選び方

 株がぐらぐらせずしっかりしたもので、枝がたくさん伸びていて、葉の色がよい元気な印象の苗を選びます。ポットでも鉢植えでも構いませんが、小ぶりの植物を選ぶとよいでしょう。花が咲く植物は、開花している苗よりも、蕾がたくさんついているものを選んだほうが長く楽しめます。

 

「草もの」の苗選び

 よい苗は葉にツヤがあり、全体的にしっかりとしています。株元あたりの葉が茶色くなっている苗は選ばないようにします。また、株元に小さな葉がついている苗は葉が増えている証拠なのでよい苗です。また、1年で枯れてしまう一年草よりも、冬に枯れても春になれば新しい芽が出てくる多年草がおすすめです。

 草ものの苗は、葉をチェックして色がよくツヤがあって元気なものがよい苗です。写真のユキノシタなど常緑性のものを選ぶようにすると、1年中楽しむことができます。

 

「枝もの」の苗選び

 枝ものの苗選びのコツは、枝数が少ないものより、多い苗を選ぶことです。枝数が多いほうが健康的な苗です。元気がなくなってくると葉の色が黄色っぽくなりますので、葉の緑色が濃いものを選ぶことが大切です。

 

●よい苗

 株がぐらぐらせずしっかりしたもので、枝がたくさん伸びていて、葉の色がよいものを選びます。


●悪い苗


 緑色の葉が黄色く変色していたり、枯れた枝があるようなもの、元気のない苗は選ばないようにします。

 

 

 
土の準備

「土」は草木が育つための住まいです
心地よくすごせる土を準備しましょう

 

 植物は土があることで、根を張って安定し、必要な栄養分や水分を補給できます。ですから、彩花盆栽では植物にとってできるだけ心地よい土を準備してあげることが大切です。

 盆栽では、鉢に入れる土を「用土」といって、下記の3つの条件を満たしたよい用土を準備することが大切です。最初の条件を満たすためにも、庭の土などは使わず園芸店などで購入した土を使います。

 また、2と3を満たすには、粒の大きさや性質の違う2種類の土を混ぜて植えつけるための用土をつくる場合もあります。

 用土の基本は、水はけをよくするために鉢の底に粒の大きな赤玉土(小粒)を入れ、その上に赤玉土(極小粒)2に対して、鹿沼土(かぬまつち)1の割合で混ぜたものを入れて、土の粒と粒の間にすき間ができる構造にします。

 すき間がない土は、水はけが悪いばかりか、酸素も不足してしまい、植物が根腐れをおこしてしまいます。

 また、用土のメインになる市販の赤玉土は、ふるいにかけて粒の大きさを揃えておくことが、よい土をつくるコツです。

 

よい用土の条件はこの3つ

1.病原菌がいない、清浄な土であること
2.土と土の粒の間に適度にすき間があること
3.水はけと水もちがよいこと

 

土の種類

 園芸用土はいろいろな種類がありますが、まずは3種類の土と特性を覚えましょう。

 

●赤玉土(極小粒)

 粒がかたく、通気性、排水性、保水性、保肥性に優れた赤土で、盆栽の用土に欠かせません。大粒、中粒、小粒、極小粒と粒の大きさがあり用途によって使い分けます。

 

●赤玉土(小粒)

 排水性や通気性をよくするために、鉢の底に入れるゴロ土として使います。粒がしっかりとしていて、かたいものがおすすめです。

 

●鹿沼土(小粒)

 栃木県の鹿沼地方でとれる土で、やわらかく、粒の中に穴があいているため、通気性と排水性に優れています。用土として赤玉土に混ぜて使います。

 

基本は「赤玉土2:鹿沼土1」

 初めて彩花盆栽をつくる人は、赤玉土(極小粒)と鹿沼土を2:1で混ぜ合わせて用土をつくるのがおすすめです。器やバットなどに土を入れ、ムラにならないようによく混ぜます。

 全体にムラにならないように、土入れでよく混ぜ合わせて用土をつくります。

 

粒の大きさを揃える

 土を購入すると、流通の経路で粒がつぶれたり、粉状の細かい粒になっているものが混じっています。細かくなった土は根づまりの原因になるため、ふるい(目の大きさは1~2ミリ)にかけて粒の大きさを揃えてから使いましょう。

 赤玉土をふるいにかけると、使う土の粒の大きさを揃えることができ、よい用土をつくるのに役立ちます。

 1~2ミリの目で土をふるいにかけると、用土に適さないパウダー状の土を分けることができます。

 

 次回は、鉢と苗の準備についてご紹介します。更新は11月3日(木)です。お楽しみに。

★がついた記事は無料会員限定

山田香織さんの作品や、彩花盆栽教室について知りたい方は、以下をご覧ください。

盆栽清香園HP

盆栽清香園フェイスブック

清香園スタッフブログ

清香園5代目 山田香織の盆栽日記

日本橋清香園スタッフブログ

 

山田香織『知識ゼロからの彩花盆栽入門』

家で楽しむ小さな大自然。初心者でも失敗しないつくり方、
育て方。これまでの盆栽と違い、より気軽に、現代風に楽しむ
ために著者が提案している盆栽の新しいスタイルを紹介。

→書籍の購入はこちら(Amazon)

記事へのコメント コメントする

コメントを書く

コメントの書き込みは、会員登録とログインをされてからご利用ください

おすすめの商品
  • ピクシブ文芸、はじまりました!
  • 文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作!
  • 無理しないけど、諦めない、自分の磨き方
  • 時短、シンプル、ナチュラルでハッピーになれる!
  • ビジネスパーソンのためのマーケティング・バイブル。
  • 有名料理ブロガー4名が同じテーマでお弁当を競作!
  • ドラマこそ、今を映すジャーナリズム!
  • 砂の塔 ~知りすぎた隣人[上]
  • 小林賢太郎作品一挙電子化!
  • あなたがたった一人のヒーローになるためには?
朝礼ざんまい詳細・購入ページへ(Amazon)
文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作!
ピクシブ文芸、はじまりました!
エキサイトeブックス
今だけ!プレゼント情報
かけこみ人生相談 お悩み募集中!