広島東洋カープの25年ぶりのリーグ優勝で、ファンと地元が大いに盛り上がっている今、再注目されている名著があります。

 まさに今から25年前の広島優勝の原動力となった名ストッパー・津田恒美を描いたノンフィクションです。

 もともと、テレビでおなじみ“マコト先生”こと市川真人先生の「おすすめの6冊」に入っていたり、地元・広島の書店員さんたちの熱烈な支持があって重版が決まったりするなど、読んだ人の心に深く残る名著として語りつがれてきた本書。その本がまた、今回の広島カープ優勝で注目を集めているのです。

『もう一度、投げたかった 炎のストッパー津田恒美 最後の闘い』大古滋久、山登義明(幻冬舎文庫)
変化球を決め球にする投手が多いプロ野球の中で、150キロを超える直球で勝負を挑んでいった広島カープの津田恒美。しかし絶頂期に悪性脳腫瘍に冒され、32歳の若さで亡くなってしまう。短すぎた野球人生に隠された激しい闘いの日々を、最愛の妻、チームメイト、対戦したライバルたちが証言するドキュメント。津田よ、勇気と感動をありがとう。
 

 どんな打者にも直球一本で勝負を挑み、不屈の精神で闘い続けた津田恒美。前回優勝の1991年のシーズン序盤に戦列を離れ、自身の病とも果敢に闘ったその姿は、当時の広島ナインをさらに結束させ、優勝へ至らせる大きな力となりました。

 今回の優勝でももちろん様々なドラマはありますが、歴史に残るあの時代に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 最愛の妻である津田晃代さんの『最後のストライク 津田恒美と生きた2年3カ月』とともに、今を全力で生きること、勝負し、闘い抜くことの大切さと、その勇気をもらえる本です。(S)

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山登義明、大古滋久『もう一度、投げたかった ―炎のストッパー津田恒美最後の闘い』
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津田晃代『最後のストライク ―津田恒美と生きた2年3カ月』
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広岡達朗『巨人への遺言 プロ野球 生き残りの道』
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