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知識ゼロからの喜ばれる贈り物のマナー

2016.10.10 公開 ツイート

第6回

お歳暮を贈る2
喜ばれる品物 岩下宣子

そろそろお歳暮について考えなくてはいけない季節になってきました。日ごろお世話になっている方へ、感謝の気持ちをこめて贈るのがお中元・お歳暮です。
『知識ゼロからの喜ばれる贈り物のマナー』では、そんな季節の贈り物についてのマナーもご紹介しています。その一部を試し読みで公開いたします。

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お歳暮を贈る 2

お中元・お歳暮に喜ばれる品物

●食料品

 お歳暮にはお正月用の毛蟹やハムなど、季節感のあるものがいいでしょう。

 各地の名産の生鮮食品も人気が高く、喜ばれやすいお歳暮です。

 

●洗剤・食用油

 洗剤や油は、長期の保存がきく消耗品として人気があります。

 

●商品券・ギフト券

 商品券やビール券などは、贈られた人が好きなときに使えるので、もっとも人気があります。

 最近のギフト券は種類が豊富です。先方の趣味嗜好を考慮したものを贈りましょう。商品券だけでは寂しいので、ちょっとしたお菓子などを一緒に添えるとよいでしょう。先方に品選びをお任せすることを詫びる一言を必ず添えましょう。

 

お中元・お歳暮のQ&A

Q. お中元とお歳暮のどちらかにする場合は?

A. お中元とお歳暮の両方を贈るのが原則ですが、相手によってはどちらかでも。一度にする場合は「一年の感謝をこめて」という意味をこめてお歳暮を贈りましょう。また、上司や取引先には必ず贈るべきだとは限りませんが、自己判断はせず、会社のルールに従って贈りましょう。

 

Q. お中元・お歳暮をいただいたら

A. 品物をいただいたら、中身をすぐ確かめましょう。もし、配送された品物が壊れていたり、不良品だったりしたときは、発送元のデパートや商店、配送業者にその旨を伝えれば、過失がない場合は、同じ品物か等価商品と交換することができます。その場合、先方を恐縮させないためにも事実は伏せておきましょう。

 

Q. お返しは必要?

A. 本来、お中元、お歳暮にお返しは不要ですが、目上の方から贈られてきたときなどは、お礼状だけではすまないときもあります。そんなときは時期をずらして「暑中御伺」や「御年賀」として贈りましょう。

 

Q. いただいた品物が壊れていたら?

A. 品物をいただいたら、中身をすぐ確かめましょう。もし、配送された品物が壊れていたり、不良品だったりしたときは、発送元のデパートや商店、配送業者にその旨を伝えれば、過失がない場合は、同じ品物か等価商品と交換することができます。その場合、先方を恐縮させないためにも事実は伏せておきましょう。

 

Q. 受け取れない相手から贈られてきたら?

A. 品物が届いたらすぐに贈り主を確認します。受け取ることが背任行為になるときは、配送人に理由を告げて持ち帰ってもらいましょう。受け取ってしまったときは開封せず上から包装して返送します。どちらも辞退する旨をきちんと手紙で伝えることを忘れずにしましょう。家族は勝手に開けないようにしましょう。

 

『知識ゼロからの喜ばれる贈り物のマナー』にはこのほかにも、知っておきたい知識や役立つ情報がたくさん掲載されています。この続きは、ぜひ本書をお読みください。

関連書籍

岩下宣子『知識ゼロからの喜ばれる贈り物のマナー』

贈り物をすると、贈られた相手が喜ぶだけでなく、贈ったあなたもハッピーな気持ちになるのです。 相手を思い浮かべたり、親しさの度合い、贈るタイミングを考えたりすることも、プレゼントに含まれています。 品選びに注意したい場面や、意外と気を抜きがちな贈られた側のマナーについても、本書できちんと意味を学んでおけば、気持ちもより伝わりやすくなるはずです。 ぜひ贈る楽しみや幸せを味わってください。 誰になんのために贈るのか/贈るタイミングを見極める/水引・のしを使い分ける/慶事は奇数、弔事は偶数/素直に喜び、お礼は早めに/お返しが必要かどうか/早すぎるお返しはNG/断るときは、意思表示を

岩下宣子『イラストでよくわかる 好感度がアップする美しいマナー』

和食の席では指輪をはずす。階段の上から目上の人に挨拶しない。電話の取り次ぎは、必ずいったん「保留」にする。お見舞いの品は現金が喜ばれる。――すべてのマナーには理由がある。ビジネスから、携帯電話、食事、冠婚葬祭、公共の場のマナーまで、これ一冊で、日常生活の疑問が解消! 納得しながら社会常識が身につく、マナー本の決定版。

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岩下宣子

共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。多数の企業や公共団体、商工会議所などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。NPO法人「マナー教育サポート協会」理事長。著書、監修に『祝儀袋・不祝儀袋 表書きのマナー』(小学館)、『図解 マナー以前の社会人常識』(講談社+α文庫)、『葬儀・法要あいさつ事典─お悔やみ、弔事から謝辞まですぐに役立つ実例集』(日本文芸社)など多数。

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