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2016.09.15

世界最高齢モデルの生き方(3)

人生はいつも自分の思い通りにいくとは限らない

ダフネ セルフ

人生はいつも自分の思い通りにいくとは限らない

世界最高齢、88歳のモデルであるダフネ・セルフさんを知っていますか? 最愛の夫の死後、70歳でファッション誌「VOGUE」に復帰し、一流ブランドのランウェイで今も活躍されています。シワもシミもあるけれど、20代の頃より楽しいと語るダフネさんの新刊『人はいくつになっても、美しい』より、ありのままの自分を愛するための言葉をお届けします。

人生はいつも自分の思い通りにいくとは限らない

 私は、モデルの仕事で大切なのは、楽観的でいることだと思っています。カメラの前に立つまで何が起こるかわからない、それがモデルの世界です。

 ひょっとすると、明日には地球の裏側でロケをしているかもしれないし、何事もなかったように家で暇を持て余しているかもしれない。

 土壇場で仕事がキャンセルになることも、予算の関係でまったく違う段取りになることも、そんなの日常茶飯事です。

 ちょっとくらい面の皮が厚いほうが、この世界ではいい。私はそう思って、ここまでやってきました。

 オーディションに落ち続けることもあるし、やっとの思いでつかんだ仕事が、一瞬にしてなくなることもある。いちいち落ち込んでいたら、とても務まりません。

 実際私も、「顔が気に入らない」の一言で、いくらがんばっても仕事を断り続けられた時期がありました。子どもを産んだあと、モデルに復帰しようとしたときの話です。

 当時脚光を浴びていたのは、ミニスカートブームの火付け役であるツイッギーやジーン・シュリンプトンで、私は彼女たちのように、中性的な魅力は持ち合わせていなかったからです。

 でも、それは別に私が悪いわけじゃない。
 歳を取りすぎていると言われても、顔が時代遅れだと言われても、私はめげませんでした。

 だって、別に私という人間を否定されたわけじゃありませんから。
 要は、相手のニーズに自分がマッチしなかっただけ。さっさと忘れて次へ進もう! そう思っていました。

 人生は決して自分の思い通りにいくものではないと、私はこの仕事から学びました。でもだからといって、落ち込むことはないのです。

 だからこそ、私たちは強くなれるんですもの。
 それに、自分の力が及ばないことをくよくよ悩んでも、いいことは一つもありません。
 物事を真剣に受け止めすぎない鈍感さ。そんないい意味での楽観主義は、きっとモデルの仕事だけでなく、いろんな場面で自分を救ってくれると思うのです。

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