「オナニーとは
セックスの前段階にある代替品ではなく、
独立した価値を持つ人生の目的そのもの」

と言うのは、天才美術家・会田誠。

7月29日に発売された
オリジナル電子書籍『「色ざんげ」が書けなくて」で、
「オナニー」については愛溢れる言葉を尽くし、
「セックス」については、おそるおそる言葉を選びながら、
「性」について考えます。

「あんなクレイジーなこと赤の他人とできるわけない」
と考えていたハイティーンの頃の気持ちが今なお抜けきれない会田さんが、
オナニー方法と妄想の遍歴セックスに対していまなお抱く違和感
そして会田作品における性の意味まで赤裸々に開陳しました。

そもそも本書執筆のきっかけは、
2012年1月~2013年3月に開催された森美術館での「天才でごめんなさい」展に対して、
フェミニズム団体から強い抗議があったこと。
あのとき語りかけることができなかった
「フェミニストさんたちへの私信」的側面もあるのです。

発売日の7月29日のツイッターでは、会田さんは本書のことを
……
会田誠 ‏@makotoaida
初の長編エッセイです。僕の視点から語れる「性」にまつわることをすべて語り尽くそうとしました。後半はポルノやレイプやタブーや表現の自由について。それを語る前提として、前半はオナニーからゆっくりと語り始めました。自分なりの決定版なので、ぜひ‼︎
……

と紹介されていました。

単行本未収録の会田さんの語り口、内容をぜひご覧ください。(竹村)

 
『「色ざんげ」が書けなくて』から名言抜粋

“オナニーという言葉はなんといってもその語感、
つまり音が素晴らしいんです。
なんとなく女性的な柔らかい響きがするではありませんか。”

「『色ざんげ』が書けなくて(その二)」より

 

“政治や経済は
「ワシは当然の如く大問題じゃ、えっへん!」
みたいな顔をしてふんぞり返っているけど、
それらはホントは性に比べたら
表面的な問題に過ぎないと思うのです。”
「『色ざんげ』が書けなくて(その一)」より

 

“フェミニストの方々は認めたくないかもしれないけれど、
ポルノにはそんな社会の「柔軟剤効果」みたいなものが確かにあるのです”
「『色ざんげ』が書けなくて(その七)」より

 

“さらに言えば、そのような自虐趣味や自己憐憫こそ、
本当によく燃える性欲(オナニー限定)のガソリンでした”
「『色ざんげ』が書けなくて(その三)」より

 

“最良のセックスに比べたら、
レイプの性的快楽が、男性にとっても「下の下」であることは明らかです。
それでもやりたくなる男が後を絶たないのは、
「暴力衝動や強過ぎる支配欲」の満足に、
性とはまったく別件の快楽が存在するからでしょう”
「『色ざんげ』が書けなくて(その六)」より

 

“つまりセックスとは、
オナニーというルーティンな日常の中に、
突然差し挟まれるハプニングみたいなもの。
本当は恥ずかしいことだけど、
始まっちゃったら羞恥心などぶっちぎって踊り狂うしかない、
一夜限りの奇祭。”
「『色ざんげ』が書けなくて(その五)」より


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※ 書店によって、販売価格が異なる場合があります。

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