日本をはじめアメリカ・ヨーロッパ・ロシア・アジア・オーストラリアなど、世界中の国で注目されている健康法「氣の呼吸法」を知っていますか?
 多くの病気の原因は細胞の酸素不足。そこで毛細血管のすみずみまで酸素を行き渡らせる全身呼吸を行うことで心身の健康を保つという考え方です。
 心身統一合氣道会を創見、世界中に普及させ指導者を育成してきた藤平光一さんによるロングセラー『氣の呼吸法』の電子書籍化を記念して、初心者でもできる正しい呼吸法について紹介いたします。

<本当の正しい姿勢とは「自然体」。>

 あまりにも日常的に無意識にしていることなので、立ち姿の姿勢にしても坐った姿勢にしても、深く考える人は少ないと思いますが、姿勢の「質」について考えてみましょう。姿勢の質という言い方も耳慣れない言葉でしょうが、とても大事なことです。
   
 正しい姿勢として子どもたちが学校や家庭で教わるのは、すでに触れたように、胸を張って背筋を伸ばす、つまり身体を緊張させて力を滞らせる姿がほとんどです。
    それが正しい姿勢だと教わると、多くの方は疑うことなく信じ込んでしまうのですが、ここに大きな間違いがあります。
   本当の正しい姿勢は、身体を緊張させ力を滞らせる姿勢ではありません。
   本当の正しい姿勢とは、最も楽な姿勢であり、最も安定している姿勢、すなわち自然体なのです。

   ここで問題となるのは、その姿勢が自然体かどうかを確かめる方法が知られていないことです。産業革命以前の人たちは、機械が未発達だったために、重労働を通して身体の最も自然な使い方を身体で学び取ってきました。
   とりわけ、名人、匠といわれるような人たちは、身につけた技量もさることながら、仕事をする姿勢がおそらく自然体だったと思われます。自然体で作業をしていたからこそ、逸品、傑作を生み出すことができたと言ってもいいでしょう。

   しかし現在では、大人はデスクワークが多くなり、そうでなくても大変な作業は機械を用いることが増え、子どもたちは家の中でテレビゲームに没頭するようになり、しっかり身体を使う機会が少なくなりました。
   それがなお一層、自然体を体得するのを難しくしているように思います。
   しかし、誰であっても簡単に正しい姿勢かどうかを調べる方法があります。それが、私が定めた「氣のテスト」です。では、やってみましょう。このテストには、氣のテストを受ける人(A)と、氣のテストをする人(B)が必要です。


<誰でもできる!簡単・氣のテスト>

    写真のように、Aはまず背すじをピンと伸ばして、「氣をつけ」の姿勢で立ちます。Bは右手でAの胸のあたりに触れて、Aに対してまっすぐ継続的に押してみます。
    そうすると、Aは上体が崩れて安定を崩してしまいます。

 


 よく「押されたのだから動くのは当たり前ではないか」と言う方がいますが、実はそうではありません。
 仮にAの体重が五十キロだとします。これがもし五十キロの重りだったとしたら、Bは先ほど氣のテストを行ったときと同様に軽く押すだけで重りを動かすことができるでしょうか。そうです、できませんね。

 ところが、これが同じ重さの人間だと簡単に動いてしまうわけです。Bが軽く押しただけでAが動いてしまうというときには、Aの姿勢がどこか不安定であることを意味しています。どんなに体重があり体格が良くても姿勢が安定しているとは限らないのです。

 自然な姿勢ができれば、安定しようと思わなくても自然に安定しているものです。

 連載を記念して、9月12日(月)19:00~ 幻冬舎にて、心身統一合氣道の継承者、藤平信一さんセミナーも実施いたします。自然に安定した姿勢を直に学べるチャンスです。
 詳しくはこちらをご覧ください。

 次回「丹田に力をこめると安定する」は間違い?は、8月8日公開予定です。 

 

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9月12日(月)19:00~ 幻冬舎にて、心身統一合氣道の継承者、藤平信一さんから直に「氣の呼吸法」を学べるセミナーを実施いたします。
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