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2016.06.18

官能小説『義娘の尻ぼくろ』試し読み第2回
覗かれてる? かも

生方 澪

官能小説『義娘の尻ぼくろ』試し読み第2回 <br />覗かれてる? かも

義父とのスリリングでエロティックな同居生活を綴る、書き下ろし官能小説『義娘の尻ぼくろ』(生方澪)より一番の読みどころをお届けします。

第二章 覗かれてる? かも

 翌日の朝、紗理奈は夫や義父よりも早く起き出した。パジャマを脱ぎ、ルームウェアにしているワンピースを頭からさっとかぶって着ると、そっと部屋を出た。
 音をたてずに玄関を出て裏庭に回った。特に植木や花壇などはなく、物置があるだけの殺風景な狭い庭だ。壁に沿って行くと突き当たりがちょうど、紗理奈と淳也の寝室の前にあたる。
 窓の下に足跡を見つけた。やはり……としか言いようがない。窓に顔をつけるようにすると、カーテンの隙間から部屋の中が見えるのだ。レースカーテンはきちんと引かれているが、遮光カーテンは端の方が少しめくれていたのだ。
 夜、部屋にあかりがついて明るければ、レースカーテン越しでも内部はほぼ丸見えだ。そのわりに中から外はよく見えないので覗きにはもってこいなのだ。
 義父は夜になるとしばしばここに立って、若い夫婦の閨房をこっそり見学していたにちがいない。会話の中でちらちらと、二人の性行為に言及することがあったのは、想像ではなく実際に見ていたからだ。
 こんな場所から覗いていたなんて。あらかじめカーテンの端をめくって覗けるように仕組んだのも計画のうちなのだろう。
 紗理奈は少し前から覗かれていることにうっすら勘づいており、前夜の淳也との性交はそれを意識していた。部屋の照明は消さなかったし体の向きも考えた。窓に向かって剥き出しの性器をさらしたり、咥えている口元がよく見えるように顔の角度を考えた。
 耕一はこうした紗理奈の工夫に気づいていただろうか。暗がりにひとり立って息子夫婦のまぐわいに興奮していたのか。卑猥な会話に聞き耳を立て、あられもない恥態に視線が釘づけになる……。
 紗理奈は唇の端を歪めて笑い、その場を立ち去った。夜中まで起きていた耕一のため、たまには朝食の用意をしておこう、と思ったのだ。

「ずいぶん蚊に刺されたんですね。これ、使ったら」
 珍しく和風の朝食を用意した紗理奈は、耕一に虫刺されの薬を差し出しながら言った。
「ああ、ありがとう。朝メシ作ってくれたんだ」
「ええ、日曜日ぐらいは」
 耕一は、腕や首、足の甲にまで薬を塗っていた。
 紗理奈は味噌汁やだし巻卵、アジの干物に焼き海苔といった旅館の朝食のような品々をテーブルの上に並べた。
 その間も耕一は虫刺されのクリームを塗り続けた。だいぶ掻きむしってしまった箇所もあり、赤みがひどかった。
「すごい数。まるで藪にでも立っていたみたいね」
「うむ、いつの間にこんなに刺されたんだろうな」
「何かに夢中になっていると、蚊に刺されたことにも気づかないのよね」
「そうだな……あれ、淳也は? まだ寝てるのか。朝メシの用意ができているのに」
 耕一はさりげなく話題を変えた。
「疲れてるみたいなんです。いろいろと、ハードワークが続いているもので」
「うちに帰ってもハードワークか。ま、若いから心配ないだろう」
「一晩寝ればすっきりよね」
「朝の仕事はないんだな」
「さすがにけさは」
 紗理奈は茶碗にご飯をよそいながら、ちらりと耕一を見て笑った。
 こうしたすれすれの会話を案外二人とも楽しんでいたりするのだ。お互い何となくわかっていることを、あえてはっきりさせたり確認せずに曖昧なまま話をする。
 耕一が覗いていることは明らかになったし、紗理奈がそれに気づいていることも彼は知っているはずだ。
 それなのに何事もなかったように、日曜日の朝食を二人で面と向かって食べようとしているのだ。
「マッサージでもしようか、あんたもだいぶ疲れているんだろう」
 耕一は紗理奈の背後に回って肩に手を置いた。
「きょうは特に凝っていないわ」
「こんな大きなおっぱいだと肩も凝るんだろうな」
「ええ、まあ」
「ふむ……ああ、やっぱり、ノーブラなんだ」
 いきなりワンピースの上から胸をぎゅっと掴まれた。
「何するの、ジュンがもうすぐ来るのに」
「じゃ、それまで触らせてくれるか」
 耕一は紗理奈の背後から両手を回し、ふたつの丘をじっくりと揉みしだいた。紗理奈は少し不快な顔をしたが、特に抵抗はしなかった。
「さっきからちらちらとポッチが見えてたから」
「観察が細かいのね」
「あんたの意図もくみ取ってやらないとな。じいさんを朝から刺激してどうしようっていうんだい?」
 素早く前ボタンをはずして服の中に手を入れた耕一は、生の乳房を揉み上げ先端を指でつまんだ。
「ほら、もうこんなに固くなってる」
「刺激すればそうなるわ」
「吸いたい……」
「だめよ。ジュンがもう来るから」
 すると、どかどかと足音をたて大きな欠伸をしながら淳也がやってきた。
「あ、味噌汁の匂い、いいねえ。腹減ったー」
 何も知らない、何も気づいていない夫であり息子でもある淳也は、能天気な顔で食卓に着いた。
「何だ、お前。寝間着のままで朝メシか? いい年をしてだらしない」
 耕一は息子の顔を見るなりたしなめた。
 乳揉みを楽しんでいたのに邪魔されたので不機嫌なのかもしれない、と思いながら紗理奈は淳也の分の味噌汁もよそった。
 

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