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2016.05.30

トゥーロン国際大会2016

ヤシキ ケンジ

トゥーロン国際大会2016

 テレビ観戦したトゥーロン国際大会を、
 酒も飲まずに大真面目に語ってみる。

 1勝3敗で終わったトゥーロン大会。
 今大会、日本はすべての試合を僅差で負けたわけだが、パラグアイやポルトガルイングランドよりもシュート数は多かった。しかし、ここぞという一発を決められて試合を落としてしまっている。
 これまでは20戦無敗できたのも、アジアから世界に出ると3敗もしてしまう現実。
 前回のロンドン五輪直前のトゥーロンでは、1勝2敗。
 このままではダメだということで、ポゼッションを高める戦術からカウンターにシフトチェンジし、それが功を奏して勝ち上がっていくことができたという過去がある。
 今回のトゥーロンでの内容や結果を受けて手倉森監督は、この先どう舵を切っていくのだろうか。
 このU23のチームは、前評判も低いなかでアジア王者になった。
 この前評判が低いなかで勝ち上がるというのが、このチームの肝というか、見所だと思っている。
 大会の試合中、手倉森監督はほとんどベンチから立つ姿は見なかった。
 負けた試合後のインタビューも、悔しさをにじませているのは選手ばかりで、監督はなにか勝敗以外のちがうものに焦点を合わせているかのような泰然とした雰囲気が漂っているように見えた。
「たぶん勝っていたら、これでいいんだと思うヤツも半分くらいいたかもしれない。だから、負けさせてもらったのだろう」
 と監督は答えていたが、その言葉は決して負け惜しみなどではなく「勝負はここじゃないんだ。リオだろう」ということをハッキリと認識しているようにも見えた。
 この大会はあくまで世界との距離感を選手に感じさせ、なにが通用してなにが通用しないのか。それらを選手に経験させることと、世界相手に戦える選手を見極めることだけに終始しているような感じだった。
 世界相手に戦えるというのは、球際での激しい競り合いやメンタルはもちろんそうだろうし「数少ないチャンスのなかでも決めることができるかどうか」だろう。
「いい距離感で素早いパスワークすれば、なんとなく本大会でも戦い抜けそうだなっていう気配は感じ取れた。そこを高めていければなと思います」と監督は前向きな発言も残している。
 今大会で印象に残ったのは、0得点で終わった野津田である。
 初戦のパラグアイ戦からポルトガル戦、最後のイングランド戦までことごとく惜しいシュートを放っては外しまくっていた。
 外す方が難しいのでは、と思うような場面でも吹かして外していたりした。
 この野津田を決定力がないと、メンバーから外すのだろうか。
 しかし、野津田ほどシュートシーンに絡んできた選手もいなかった。当たれば怖い選手になることもできるともいえる。
 そういう賭け的な要素も含めてオーバーエイジやメンバー選考、戦術も含めてこれからどんな風に手倉森監督は勝負師としてのカードを切っていくのだろう、とそういう部分も試合の勝敗とはまた別の、サッカーの楽しみだと思っている。
 

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