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2016.05.06

第5回

筋トレもビジネスも成功の方法論は同じ

山本 ケイイチ

筋トレもビジネスも成功の方法論は同じ

 2008年の刊行以来、着々と版を重ね、現在13万部のベストセラー『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』から、トレーニング伝道師・山本ケイイチさんの筋トレ哲学をご紹介してきました。
 最終回は、仕事ができる人のジムの使い方。「トレーニングもビジネスも成功の方法論は同じ」という山本さんのメッセージにあらためて納得する内容です。

* * *

●気持ちを切り替える「儀式」の勧め

 ジムに一歩足を踏み入れたら、その瞬間から理想の自分として振る舞うことだ。その自覚が、苦しいトレーニングを支えてくれる。

 しかしぎりぎりまで仕事をしていて、急いで駆けつけたりすると、急には切り替えられない。そこで、気持ちを切り替えるための「儀式」を行うのである。

 私はジムに行くと、まず短いメモを書く。私の行っているジムには、ロビーにカウンターと椅子がある。ロッカーで着替える前にそこに座り、トレーニングノートをとり出して、一行くらい、そのとき思っていることを素直に書くのだ。

 トレーニングノートは、その日のトレーニング内容を記録する市販のものだが、その余白に「今日は頭が痛い」とか、「来るのがめんどくさかった」「こんな日にトレーニングしてもダメだなあ」など、とにかく正直に書く。

 トレーニングに関係ない、仕事や人間関係の悩みを書くこともある。「こんなにムカツクことがあった」とか、「彼女とケンカしてしまった」とか。そのとき心に一番強く感じていることをなんでもいいから書く。

 私自身、トレーニングを始める前は、モチベーションが低いことがよくある。だが短くていいから、それを言葉にして書くことで、ネガティブな思いをふっきることができる。

 それからロッカーに行き、着替える。これで私にとっての「儀式」は完了だ。

 トレーニングを終えたら、着替えて、またそのときの気持ちをメモする。自分では深刻に悩んでいたつもりでも、トレーニングを終えると「大したことなかった」という気持ちになっていることが多いのは、先にも述べたとおりだ。

 人によっては、ジムに入る前にプロテインドリンクを飲むことや、ロッカーで体重計に乗ることが儀式かもしれない。鏡の前でポージングをして気合を入れるのを儀式にしている人もいる。

 とにかく大事なのは、日常とトレーニングを区別するラインを設けることだ。

⇒次ページ[終わったらすぐ次回のメニューを決める]に続く

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