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2016.04.29

ミニアルバム発売記念・短期集中エッセイ

僕の唄をいつも聴いてくれたのは、
“言葉を交わさない人”たちでした。

歌う旅人・香川 裕光

僕の唄をいつも聴いてくれたのは、<br />“言葉を交わさない人”たちでした。

歌は、心に届く。――そんなの当たり前!って思いますか?
シンガーソングライター香川裕光さんは、重度障害者の養護施設で働きながら、歌い続けてきました。
身体が自由に動かない。言葉をしゃべることがない。表情もわかりにくい……。我々が当たり前と思っている普通のコミュニケーションが通用しない中で歌い続けた香川さんは、そんな中でも、歌が人の気持ちを大きく動かすことを体で知りました。そして、それ以降、旅を続けながら歌うという生き方を選んだのです。
このたび、ミニアルバム発売を記念し、香川さんの経験を綴ったエッセイが届きました。アルバムのお供に、ぜひ――。


          *   *   *
エッセイ
秒速/340m

音は空気を伝う。
音の振動は空気から空気へと伝わり、ヒトの耳の小さな穴に入り込んで鼓膜を揺らす。 
それを何かしらの信号に変換すると、その信号を今度は脳が解析して、「音」として認識する。
なんと、それを秒速/340mのスピードで行うらしい。
なんとも忙しい話だ。

『そろそろ13時半ねえ。少し早いけど、ゆっくりオムツ交換まわっちゃいますか!』
薬品の匂いがする病棟の廊下で、年配の看護師さんが僕に告げる。
当時、僕は介護の仕事をしていた。昼休憩のあとの一番眠い時間だった。僕は欠伸をしながら、使用済みのオムツを入れるバケツと、人肌に温められたおしぼりタオルをいくつか準備して、看護師さんの後についていった。

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