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2016.03.28

第30回

「カタコトの外国人女性」
海の向こうからやってきた、歓迎すべき勤勉レディたち

壇蜜

「カタコトの外国人女性」 <br />海の向こうからやってきた、歓迎すべき勤勉レディたち

 いつもお邪魔するコンビニに、若い女性の店員さんがいます。先月辺りからよくお会いするようになりました。くっきりした顔だちと名札の名前から察するに東南アジアの趣を持った方のようです。見た目はかなり若いのであくまで予想ですが、アルバイトをしながら学校や訓練所に通い、日本で生活しているのかもしれません。そんな彼女は日本語で接客するのですが、いわゆる「カタコト」でもハキハキと明るく、微笑みもキュート…カタコトの違和感が吹き飛びます。簡単な日常会話は可能らしく、公共料金の支払い対応もこなしていたことには驚きました。

 思えば、カタコトの女性には何かとドキドキさせられてしまいます。銀座のアルバイト時代に先輩だった中国人のお姉さまには「ねぇ、お客さんの言う『ゼンショ(善処)』ってナアニ?」と不思議そうに聞かれたり、数年前番組で一緒になったイギリス人のモデルさんには「もー、ミツは交友関係ジミすぎぃ」とからかわれたり…意表を突いてきながらもはっきりとした物言いが魅力的に感じるのかもしれません。

 しかし彼女らはカワイイだけでは到底済まないような努力をしています。来日するために語学の勉強をして、異文化を知るために祖国から飛び出してくるのです。私が逆の立場だったら、カタコトはおろか戸惑うあまり泡を食って倒れてしまいそうです。語学の勉強は決して得意とは言えないながらも異国の言葉を勉強する現在の私…だからこそ、彼女たちには尊敬の念を抱いてしまいます。ああ、どうか、エンジョイジャパン。

 

【今月、壇蜜が気になったモノ】

月の満ち欠けカレンダー。9月の色合いがどうしても「栗入り芋ようかん」に見えてしまう私。秋を感じた一瞬です。

 

出典:『GINGER』2016年1月号より

 

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