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幻冬舎ニュース

2016.03.18 公開 ツイート

栄転の喜びも束の間!?
働かない部下に悩む町奉行の実態! 幻冬舎plus編集部

 人気大爆発の時代小説作家・上田秀人さんの『町奉行内与力奮闘記二 他人の懐』が発売になりました! このシリーズは、上田さんが初めて町奉行所を舞台に展開する波乱の物語です。

 第一巻『立身の陰』で大坂町奉行だった曲淵甲斐守(まがりぶちかいのかみ)が、今作では江戸町奉行になります。これは、「大阪府警察本部長が、東京都知事になったほどの栄転」です。曲淵甲斐守の部下・城見亨が内与力(うちよりき)に任ぜられるのですが、この役職の何と気を遣うことか! 上田さんは内与力を「秘書室長」に例えていらっしゃいますが、与力や同心が言うことを聞かないわ、利権争いに巻き込まれるわで、「亨、頑張れ!」と言いたくなるほどの奮闘ぶりです。
 

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現代社会でもこのような苦しみを味わっている人はたくさんいそうです。


 手に汗握る物語展開を楽しめるのはもちろんですが、本作では、知っているようで詳しくはわからない「町奉行」の実態を学べます。未読の方はぜひ読んでみてください!

 

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装丁:多田和博 装画:西のぼる

<あらすじ>
「他人の懐へ手出ししてきたのはそちらではないか」。江戸町奉行に栄転早々、寺社奉行から因縁をつけられた曲淵甲斐守。配下の町方が富くじの余得を奪おうとしたのが原因だという。衝突回避のため内与力の城見亨が奔走するが、利権が絡む暗闘ゆえ闇は深い。やがて騒動は吉原に飛び火。甲斐守と亨の信念は町方の強欲にのまれるか。波乱の第二弾。

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