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2016.02.17

第4回

書店での小学生のおねだりに思わず笑みが……

清水 ミチコ

書店での小学生のおねだりに思わず笑みが……

「国民の叔母」清水ミチコさんの文庫最新刊『主婦と演芸』(2月9日発売)より、試し読みをお届けします!


書店での小学生のおねだりに思わず笑みが……
〇月×日
 書店で、小学校5、6年生らしき女の子が、母親に向かってこんなおねだりをしているのを見ました。「ママ、買ってよ! いいでしょ株の本! お願い!」と必死。さすがな時代ですなあ。しかし母親も負けておらず、「言ったでしょ! 図書館で借りなさいって!」と応戦。娘さんは「だーかーら! 図書館じゃ借りるの恥ずかしいの! そーれーで! こーうーやーって! たーのーんーでーいーるーの!」。でした。結局はサッサと帰る母親に負け行く児童の図、でしたが、私はこの、「そーれーで!」など、ヤケ気味に言葉をのばしたところに、つい笑みをもらしてしまいました。子供の頃、泣きそうにイライラきた時によくこんな言い方をしたもんです。頼んでも頼んでもなかなか承諾してくれない母親に向かって口調をのばす。いい大人になった今も、誰かに向かって半ベソかきながらこう訴えられたらな、と想像すると、かなり楽しそうです。
〇月×日
 リンゴをウサギの形に切るヤツ。あの押しつけがましいデザインが私はあまり好きじゃなかったんだけど、春はやはりお弁当シーズンなのか、こないだもテレビでその切り方をやっていました。パッと見はそりゃかわいいです。しかし奥さん、よく考えてみましょう。まるで「ほら、ウサギをお食べ。耳ごとお食べ」みたいじゃないですか? うまく切れば切るほど酷似し、食欲も衰えます。お弁当箱の隅っこにいる2羽のウサギ。せっかくのリンゴなのに、これではかえってかわいそう。母親のやさしさという軽い錯覚が、いつのまにか子供に悪影響を与えているのです。警鐘を鳴らしました。チーン。

レベル最強の放送作家・寺坂さんを、久々にテレビで見た!!
〇月×日
 ずっと昔、番組で寺坂さんという、面白い放送作家を紹介されたことがありました。めっちゃデパート好きで超詳しい。どの県に何のデパートがあるか、なんてのにサクサク答えられ「岐阜は?」「パルコ!」「富山は?」「大和」など即答。デパート内のエレベーターがどこ社製品か(日立とか三菱とか)まで、スラスラ答えてくれる。「私は個人的に新宿の伊勢丹が異常に好きなんだ」と言ったら、「清水さん、正しいですよ。水準が高くて、とても勉強家なデパートなんです」とキッパリ。いちいちユニーク。じゃ、デパ地下で一番のオススメはどこ? と聞いたら「渋谷東急のフードショー! レベル最高!」と、即答でした。その熱意にやられたのか、ここしばらくは私もデパ地下に行く時はそこに決めています。そんな彼が、先日『やりすぎコージー』(テレビ東京系)に出ててびっくりしました。その詳しさは紅白歌合戦にも及んでいて、それこそレベル最強かつ、スリル満載なギリギリ番組でした。
〇月×日
 コドモと外出している途中、そういえば昨日は発売日じゃないの。本当に本屋さんに『私の10年日記』あるのかしら、と思い、ちょっと探してみたら、なかなか見つからなかった。コドモを使い、「そういう本はありますか? って聞いてみ」と頼んだ。3分ほどして、店員さんが息をハアハアさせながらこちらです! とわざわざ手渡してくださった。わ、どうしよう。今さら、実はいらないんです、確認だけしたかったんで、などと言わせることは当然できない。即座に「か、買ってらっしゃい」とコドモにお金を渡しました。いらんことをしてしまいました。
 

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