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2016.01.12

第17回

「考える」行為は、実は「迷っている」だけかもしれない

尹 雄大

「考える」行為は、実は「迷っている」だけかもしれない

断食におけるカラダの変化を微細に綴る本連載。これだけのことを描けるのが、尹さんが身体について常日頃、考えつづけてきたからです。しかし、そのなかで「考えすぎる」ことの弊害も感じていらっしゃったよう。断食で「考える」機会が減った今、あらためて「考えること」に迫ります――。

断食で「考える」機会が減った

 前回、絶賛断食中にもかかわらず、誘惑の多いはずのデパ地下をさまよいながらも、まったく気持ちがぶれなかったくだりについて書きました。動揺しなかったどころか、フロアの客のたたずまいや空間を、特に考えもなしに「感覚のまま状況を判断している」ことに気づき、その様子を「いつもの自分としてはかなり珍しい」と記しました。

 この連載を読んでいるみなさんはとうに気づいているでしょうけれど、僕はかなり思考優位の質で、ここ一番の「いざ」というときに限って頭で考えようとして、出遅れてしまいがちです。物事の切所にさしかかっているのにぐずぐずと無駄に時を過ごして決断を遅らせてしまう。そんなことがけっこうあります。

 そういう自分をなんとかしたいのですが、

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「寂しさ」を埋めるために食べすぎていたのかもしれない――。
そう気づいたのは、断食を始めてからだった。
食べることを控えた1週間で、「食べない不安」に振り回されるのではなく、その不安を客観的に見据えることができるようになった。
断食でどんどん変わる、食欲、睡眠、感情、行動……。
カラダの感覚が研ぎ澄まされていく過程と、満たされない感情の在り処を丁寧に探った稀有な記録。

 

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