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2016.01.06

恋の話は、生きる力になる。

KBG84 花城キミ

恋の話は、生きる力になる。

長寿で、健康で、いつも笑顔。――シンプルなようで、とても難しいこと。「元気に生きる秘訣」とは?最近話題の、平均年齢84歳のアイドルユニット「KBG84」。オバァたちの“命の知恵”が詰まった書籍『笑顔で花を咲かせましょう』を、試し読み!

神様を大切にしている。今日出来ることに感謝をしている。そして家族や仲間を思いやる。シンプルだけど、人生で何が大切なのかが、見えてきます!

第5回はKBG84結成までのいきさつと、アイドルにとってはタブー?!な初恋について。

*  *  *

 1993年に、高齢者のデイケアをするためのボランティア組織「うふたき会」がつくられ、私はこれの会長をしていました。うふたきとは、「へそ」という意味で、物事などの中心的な意味で使われます。小浜島には島の真ん中に山があって、それこそ島のおへそなのでその山は「うふだき(大岳)」と呼ばれています。

 うふたき会は、今でいうデイケアの先駆けのようなもので、島でひとり暮らしをしていたり、することがなくて元気がなくなってきた高齢者のために、月に一度ですが、島のふれあいセンターで食事会をして、互いに励まし楽しく過ごすことを目的にしました。60~70歳が中心となって80歳以上の高齢者の世話をしました。

 でも、最初はなかなか活発にはならなくて。どうしたものかと考え、思いついたのが「初恋の話」でした。

 ひとりずつ初恋の話をしてもらったら、これが盛り上がりまして。みんなの表情が生き生きとしてきました。私もそうですが、戦後の大変な中で結婚を迎えた方がほとんどだったので、恋にうつつを抜かすなんてできる時代ではありませんでした。それでも恋は恋。当時を思い出しながら思い出話に花が咲いたわけなんです。

 みんなが恋の話をし始めると、人が集まるようになってきました。どんどん仲良くもなりました。集まるのが楽しくて楽しくて仕方ない。女の人は、恋の話が好きなんですね。

 うふたき会は、そうやっていろいろと楽しんでいくうちに、食事会の合間やそのあとに、みんなで歌を歌ったりするようになりました。記憶を辿りながら、昔、畑仕事などをしながらよく歌っていた古い民謡を呼び起こしたりしてね。そのうちに、とうとう「三月あしびー(遊び)」を復活させることになりました。旧暦の3月3日に、歌ったり踊ったりして楽しんだ昔の風習です。

 そうなると、もう、みんな大変。本気で楽しみ始めて合唱団の形になってきました。2000年には、私も80歳を超えてメンバーになり、「ばあちゃん合唱団」という名称もつけ、「黒潮ルネッサンス」や「ちゅらさん祭り」など島のイベントで発表会もするようになりました。

 これは、「KBG84」という名前になる前の話。

 つまり、オバァたちが恋の話で集まったのが、私たちの原点なのです。いくつになっても恋の話ってすごい! パワーを呼びますね。

 

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