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2016.01.02

すべて、唄から始まり、唄で終わります。

KBG84 山城ハル

すべて、唄から始まり、唄で終わります。

長寿で、健康で、いつも笑顔。――シンプルなようで、とても難しいこと。「元気に生きる秘訣」とは?最近話題の、平均年齢84歳のアイドルユニット「KBG84」。オバァたちの“命の知恵”が詰まった書籍『笑顔で花を咲かせましょう』を、試し読み!

神様を大切にしている。今日出来ることに感謝をしている。そして家族や仲間を思いやる。シンプルだけど、人生で何が大切なのかが、見えてきます!

第4回は生活とともにある唄について、オバァの目線で語ります。

*  *  *

 小浜島では、お正月もお祭りも、何をするにしても唄から始まり、唄で終わります。

 お祭りごとに、唄も決まっています。「小浜節(こはまぶし)」は、祭りでは最初に唄いますが、集会では最後に唄います。

 小浜節は、大岳や白浜といった小浜の自然を敬う唄ですが、ほかにも、小浜島の唄にはいろいろあります。

 島の唄を島のみんなが唄えるのは、お祭りがあるからでもありますが、みんなが畑仕事をしていたことも理由です。昔は、畑で共同作業をするときに、唄を唄いました。「ジラマ」という掛け合いの唄です。小浜島ではジラマといいますが、本島では「ユンタ」とかいいますね。「安里屋ユンタ」は有名な唄ですね。

 島では米や大豆、麦、サトウキビをたくさん作っていますが、昔は今のように機械はありませんでしたから、草取りや収穫はみんなで協力してやらなければいけませんでした。沖縄の言葉で、ユイマール(相互扶助)といいます。家を建てたり、道路を作ったりするのもユイマールです。

 こういう大変な作業をするときに、ジラマを唄うわけです。「エー、ヒヤサー、エーサッサー」って。

 唄は生活とともにあります。そして、唄は心を晴らしてくれます。

*  *  *

沖縄の民謡の中でもジラマ(ユンタ)は、労働のつらさを乗り越えるために自然発生的に生まれたといわれています。島のジラマを誰でも唄えるのは、それだけ労働が過酷だったからではないでしょうか。楽しく唄って乗り越えようという、沖縄の人の心を感じます。 

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