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2015.12.27

一般相対性理論100周年の2015年に

まさか毎日アインシュタインのお世話になるとは

大栗 博司

まさか毎日アインシュタインのお世話になるとは

◆新幹線のぞみの車内で時空が歪む?

 幻冬舎plusの編集部から「これだけは言っておきたい」というお題で原稿の依頼を受けたのが11月25日で、これはアルベルト・アインシュタインが一般相対性理論の方程式を発表してからちょうど100年になる記念の日でした。ですので、アインシュタインの相対性理論とはどんなものかについて書きます。

 相対性理論には、「特殊」と「一般」の2つのバージョンがあって、「特殊」は1905年に、「一般」は1915年に発表されました。名前が示すように、「特殊」よりも「一般」の方が、広い状況に当てはまります。まずは、「特殊」を説明します。

 私たちは物の速さを時速何キロというように測りますが、この速さというものは、「何に対して測ったものか」によって異なります。たとえば、私は書斎でこの原稿を書いていて、床にうずくまっている犬から見ると、私は止まっています。しかし、この地球は太陽の周りを回っているので、太陽から見ると、私は猛スピードで動いていることになります。犬から見ると私は止まっているのに、太陽から見ると動いている。何に対して測ったものかを言わなければ、速さに意味はない。これには、アインシュタインよりもずっと前から、多くの人が気付いていました。

 ところが、アインシュタインの生まれる数十年前に、問題が起きました。

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