2015年元旦、経団連のおじさまたちが言いたかったこと

「仕事を見つめ直そう 変えるのはあなた」
この見出しは、2015年1月1日の日本経済新聞のもの。新聞の一面、それも元旦の第一面には、社の主張が濃く反映される。日経新聞は、改正男女雇用機会均等法の施行から16年が経ち、「企業の最前線でも女性の存在が当たり前になった」としつつ、正社員の長時間労働は当然、女性が育児を理由に退社すると「迷惑」と思われてしまう……など、多くの企業で男性中心の働き方が根付いていることへの「危機感」が募っているとし、「残業当たり前の風土」を変えるべきだと説いた。

日経を読めば、経団連のおじさまたちが何を考えているのかが大体わかる。15年の元旦一面「変えるのはあなた」特集の冒頭で取材されていたのは、29歳のバリバリ働く営業女性だった。彼女が参加したプロジェクト、「新世代エイジョカレッジ」は、KDDIやサントリー、リクルートなど大手7社の営業女子が、半年間のグループワークを通して将来のキャリアを考えるというもの。私も取材させてもらった。「キャリアも追求したいけど、結婚・出産は当たり前にしたい」「結婚相手も同じ大手勤務だから、自分が育児で『ゆるキャリ』にシフトしてもいいと思う、でも……」「会社が私にどんな役割を期待しているのか分からないから不安」彼女たちの悩みは様々だった。


「主役はあなたです」といわれても

日経新聞は元旦面で、「長時間労働や年功を前提にした働き方はもう限界です。慣習にとらわれず、時代にあった働き方を創る。その主役はあなたです」と宣っていた。「あなた」とは誰だろうか。今や50代以上となった、紙の新聞の中心読者層ではない気がする。「あなたです」と呼びかけられているのは、…

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