女も男も、立派そうな組織や企業も。様々な嘘が露見した2015年

 今年を振り返って、痛感するのは、嘘が蔓延しているということだ。いまや、「嘘つきは泥棒の始まり」どころか、「犯罪の陰に嘘つきあり」という感さえある。

 たとえば、元プロボクサーで法科大学院生の男が男性弁護士の局部を枝切りばさみで切り取った衝撃的な事件では、加害者の妻の嘘が法廷で明らかにされた。この妻は、被害者と不倫関係にあったにもかかわらず、夫に「酒を飲まされ性行為を強要された」と虚偽の言い訳をしており、それを信じた夫が怒りのあまり、残忍な犯行に走ったようだ。

 妻が自己保身のためについた嘘がすべての始まりだったわけだが、嘘から大騒動に、場合によっては犯罪にまで発展することは少なくない。STAP細胞で日本だけでなく海外をも巻き込んだ大騒動を引き起こした元理化学研究所の小保方晴子氏は、その典型のように見受けられる。

 研究不正があったと認定され、早稲田大学から博士号を取り消されても、代理人を通じて反論し、自らの正当性を主張し続ける根性には脱帽するしかないが、煎じ詰めれば「STAP細胞はあります」という嘘に超一流の科学者やマスコミ、そしてわれわれ大衆が振り回されただけの話なのではないか。

 そこまで大事にならなくても、見栄を張るためについた嘘に歯止めがきかなくなり、犯罪にまで発展した事例は枚挙にいとまがない。海外リゾートのバカンスに高級料理、ハイブランドのバッグなど、これでもかとツイッターでセレブライフを綴り、「年収3000万円のハイパーエリートニート」を騙っていた「ばびろんまつこ」なんかはその代表例だろう。

 彼女は“キラキラ女子”として崇められていたようだが、…

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