2015年もそろそろ後半かと思っていたら、あっという間に年末になり、締め切り当日に書いているこのコラムが2015年の仕事納めです。

そういえば昔オフィスで激務だったときは、「仕事納め」という言葉がこの上ない開放感をもたらしていたけど、今は不本意なことをなるべくやらないように意識して生きているせいか、平日でも週末でも年末でもあまり関係ないし、なにかから解放されたいという欲求がない。色々あるけど、本当に恵まれてる! としみじみ感じます。

数えてみたら、バイリンガルニュースでは今年1年間で300個のニュースを紹介していました。

今年は年初からISISが称賛したシャルリ・エブド襲撃事件があり、日本でISISの名を広めることになった日本人拘束事件、その後も各地で続く爆撃・銃撃や民間機のテロ、それに伴う難民問題やイスラム教徒への迫害、被害地域での民間人への誤爆など、もう追っているだけで陰鬱な気分になるし、問題の根本が複雑なため解決策が誰にも見えておらず、将来に不安を覚えるようなニュースが頻発している印象でした。

いわゆるテロ以外にも、例えばアメリカではこれまで以上に銃社会の問題点が浮き彫りになり、警察当局が丸腰の黒人を負傷させたり銃殺しているという問題のほか、今年だけで350件以上の銃乱射事件(銃によって4人以上の死傷者が出た事件)が起きました。

環境問題もこれまで以上に逼迫しており、ネイチャー誌でも人間が原因で地球はまさにいま第六回目の大量絶滅期を迎えていると発表されるほどで、科学者たちが毎日のように論文やメディアへの発表で警笛を鳴らしています。

来る日も来る日もこうしたニュースを読んでいると、ものすごく悲観的になりそうになり、大げさではなく「もう人間、終わったな」と諦めたくなることも……(笑)

その一方で、同じように毎日、科学や医療の進歩に関するニュースも発表されています。例えばHIVは薬のおかげで今では少なくとも先進国では管理可能とされているし、癌の検査方法や治療法も新しいものが次々開発され、医療現場で今後役立つウェアラブルや幹細胞の研究も着々と進んでいます。またテクノロジーも日々進化していて、市場破壊と言われたテスラのホームバッテリーのような環境問題対策技術、多数の分野で応用可能な3Dプリンターやドローンのほか、宇宙産業も民間企業の参入で大きく前進しているし、こちらも挙げればきりがないほど。

テロに関しても、感覚として9.11の時と確実に違うのは、…

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