昭和37年生まれのわたしにとって、パンといえば、まず給食の食パンが思い浮かぶ。全体にぼそぼそと乾燥していて、特に「ミミ」が硬い。

 銀紙に包まれた四角いマーガリンをそれに塗るのだが、これも硬くて伸びが悪い。冬場は一段と硬くなって、銀紙を指で押さえつけても食パンがへこむだけで、いっこうに伸びない。

 あきらめてマーガリンを塊のまま食べることも、しばしばだった。この食パンについてくるのがアルミの器に入った「脱脂粉乳」という得体のしれない飲みもので、極端にまずい。いつもなまぬるく、すこし時間が経つと、どろどろした膜が張る。

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