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2015.12.13

第11回

空地の廃車の日産サニーを空想のシェルターにする、特別施設の子供たち
松本大洋『Sunny』

中条 省平

空地の廃車の日産サニーを空想のシェルターにする、特別施設の子供たち<br />松本大洋『Sunny』

親と離れて暮らす子どもたちの潔くきっぱりとした世界

 松本大洋の『Sunny』が完結しました。

 月刊誌「IKKI」で連載が始まったのが2011年2月。丸5年かけて、全6巻に結晶したわけです。出版不況という厳しい状況下で、丹念で息の長い仕事を完遂した作者に心からの敬意を覚えるとともに、この孤高の天才を支えた編集者の努力にも頭が下がります。

 題材は、作者自身の子供時代です。 松本大洋はこの頃の自分をあまり語ろうとしませんでした。しかし、いくつかのインタビューによると、小学校では特殊学級(特別支援学級)に入り、今なら発達障害とか多動とかいわれるような行動をとって、親と離れて暮らす施設に移され、そこを6、7回脱走し、そのうち2回は車を盗んで逃げました。施設での生活は6年ほど続いたといいます。

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