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2015.12.14

第19回

どんなデートも覚えていなかったら、なかったことと同じ

はあちゅう

どんなデートも覚えていなかったら、なかったことと同じ

「かわおご」は二度と会えない20代の自分が詰まった本

先日、とある仕事現場で、
「はあちゅうさんが、自分の原稿は
1ページで全文載せてほしいって言った
理由を聞いて、感動しました」と言って頂きました。

とあるウェブ媒体で連載を持っていた際、
原稿を半分に切って、
1ページ目、2ページ目と分けて掲載してほしい
と言われた時のことです。
その方が、PVが上がるからとのことだったのですが
私は、その直前にとある年配の読者さんから
メールをもらっていました。

「連載を楽しみに読んでいるのですが、
ネットで文章を読むのに慣れないので
毎週、紙に印刷して読んでいます」
という内容でした。

その時、
「ネットにも機械にも疎いというその方が
2ページに分かれていたら印刷が面倒だろうから、
私の連載は、1ページの中で
全文掲載して下さい」ということを言って、
しばらく、全連載人の中で一人だけ
そのスタイルを貫きました。

ところが、数年後の先日、
私はすっかりそのことを忘れていて
「え、感動するような理由って何?」となり
答えを教えてもらってやっと、
「あー!そういえばそうだった!」
となったのです。

でも、言ってもらわなかったら
一生忘れていたと思います。

思い出せないことは、自分の中では
なかったことと一緒になってしまうから
何かを考えたり、体験した時に
人に言ったり、書きとめておくということは
「もう二度と会えないその時の自分を
未来に送ること」だと思いました。

この連載をまとめた「かわいくおごられて気持ちよくおごる方法」
(通称かわおご)は
まさに「もう二度と会えない自分」が詰まった本です。

改めて本になった原稿を読むと
「こんな気持ち、もう最近は感じないな」
「今誰かと食事に行っても
こんなことに気付かないな」という
発見がたくさんあり、

たしかに自分が書いたことなはずなのに、
まるで誰か他人が書いたかのように
新鮮に思えるフレーズばかりでした。

そういう意味で、本というのは
今確かにここにいる自分が書いているようで、
今の私とは別人の誰かが書いていたというか
何かの力によって書かされていたというか、
そんな、時空を超える働きのあるものなのだと
改めて思いました。

この本は、私の20代最後の本になります。
一言で言うと
「マナー本には載っていない暗黙のルールを
エッセイ調で書いた本」ですが、
デートのたびに好奇心と観察眼を全開にしていた
20代でしかきっと出せなかった。
20代だったから出せた。
そんな特別な想いの詰まった一冊です。

同世代はもちろん、
これから20代を迎える方にも
すでに20代を終えた方にも
楽しんでいただける内容になっていると思います。
是非ご一読ください。

なお、ツイッターで
#かわおご
をつけてつぶやいて頂ければ
随時リツイート&ブログなどで
ご紹介させて頂きます。

皆様からの感想を
楽しみにお待ちしております。

ツイッターアカウント:https://twitter.com/ha_chu
ブログ:http://lineblog.me/ha_chu/
 

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