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2015.11.28

第25回 

「新・戦隊モノの悪役女性」
…幸せと対極のキャリア思考。

壇蜜

「新・戦隊モノの悪役女性」<br />…幸せと対極のキャリア思考。

 一体、どうして彼女はこうなってしまったのか。私は戦隊ヒーロー系のドラマや漫画に出てくる悪役の女性を見るたびに、彼女らがなぜこの道を選んだのか……大きなお世話ながらも、想像してしまいます。

 最近では、日曜の朝に放送されている「忍者の血を受け継ぐ若人だちが悪の組織と戦う」という特撮ドラマを毎週のように観ていますが、ここでも女性の悪役は登場します。ただし登場するのは艶やかしい衣装の女優さんではなく、特撮スーツに身を包んだ「いつもの怪人っぽい悪役の女性バージョン」のような姿でですが。

 悪の組織に視点をおくと、そこはいまだに封建的。女性は秘書や補佐の立場以上の出世をしている姿を見たことがありません。運よく幹部のような立場にのしあがったとしても、周囲から発せられるハラスメントが半端ではないでしょう。被う面積の少ない衣装を半ば強制され、失敗すると日の高い時間にはお見せできないようなお仕置きが待っており、誰かと恋に落ちようものなら死亡フラグが立ってしまう……そんな彼女らが、悪の組織でひたむきに正義と戦うのは何故なのでしょうか。ここでも私は「男の影」を感じるのです。元カレや元旦那の横暴から逃れるため、もしくは正義に抹殺された男の仇を討つため……彼女らは幸せを捨てたのではないかと。

 子供向け番組で女のサガを受信し、これは妄想が膨らむとばかりにTVにかじりつく私もまた、『地球防衛未亡人』という特撮経験者です。怪獣に夫を踏み殺されて仇を討つため防衛軍に中途採用してもらう……ね、悪役ではありませんがサガ全開なのです。

 

撮影/壇蜜

【今月、檀蜜が気になったモノ】
この蒸し暑いのにエアコンも嫌い、毛布の上でまるまる我が家の猫。見ていると鶏のもも焼きが食べたくなってきます

 


出典:『GINGER』2015年9月号より 

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