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2015.11.20

第2回

でも、肉の脂身やバターは太りますよね?

山田 悟

でも、肉の脂身やバターは太りますよね?

1食あたりの糖質量を一定の値に抑えて食べる「ロカボ」が、“おいしく楽しく食べて健康になれる食事法”として、大変注目されている。詳しくは『糖質制限の真実』(山田 悟著)を読んでいただくとして、一番気になるのは、ロカボによるダイエット効果。この食事法を実践すれば、高血糖による糖尿病の予防はもとより、健康的に、きれいに痩せられるのだという。
『糖質制限の真実』刊行記念として、著者の山田先生にお伺いしたインタビュー。第一回目では「カロリー制限はやらない方がいい」という驚きの話が出てきたが、第二回目の今回ではさらに驚愕の事実が……。(聞き手:佐藤誠二朗)

 

「油を控えろ」から「バターを食べろ」への大転換

———「健康な人が痩せる目的で、カロリー制限をやるのはNG」という前回のお話は衝撃でした。

山田 そうかもしれませんね。この10年ほどで栄養学の世界は大きく変わりました。かつて当たり前のように信じられてきたことが、どんどん覆っています。なかなかついていけない人も、たくさんいらっしゃると思いますよ。

———今回のお話のお題は、“肉の脂身やバター”ということですが、もしや……?
山田 結論から先にお話しましょうか。そうなのです。脂身もバターも、どんどん食べて構いません。

———本当ですか? さすがにそれは、にわかには信じられません。だってこれまで、たんぱく源である肉はきちん食べるとしても、油は良くないというのが常識でしたよね。私は脂身の多い肉のときは、わざわざ取ってから食べるようにしていました。

山田 もう、その必要はないですよ。これから先、「健康のために油を控えましょう」という話は、一切なくなっていくと断言できます。植物性の油も動物性の油も、積極的に摂った方が、様々な病気のリスクを減らすというデータが出ています。

———そうなんですか。驚きです。

山田 アメリカの雑誌『タイム』の2014年6月23日号は、表紙に『Eat Butter.』と大きく打ち出しました。これまで長く信じられていた、“油は不健康”という考えが間違いだったと断定しているのですね。

———「バターを食べろ」ですか。すごい見出しですね。

山田 そうですね。同じ『タイム』の1984年のある号では、「卵とバターを控えましょう。それによって血中のコレステロールが下がり、アメリカ人は心臓病から保護されます」と特集していたのですから、まさに180度の大転換です。
 

 

———どうして『タイム』は間違えてしまったのですか?

山田 『タイム』の誤報というわけではなく、新しく、より確かな研究が出てきて栄養学の考え方自体が変わったのです。“脂質悪玉論”は長い間、世界の常識でしたからね。

———油は悪いと言われはじめたのは、いつ頃からですか?

山田 1950年代からそういう指摘はありました。大きかったのは1977年に、ジョージ・マクガヴァンという人が、アメリカ上院に出したレポートです。彼は、“アメリカ政府は国民に対し、油を控えるように警告するべきだ”と主張しました。それを受けて政府は公式に、健康のために油を控えるような指導をする方針を固めたのです。実際にアメリカ人の油の摂取量が減り始めたのは1980年代後半からです。

———油の少ない“ヘルシー”な食事をする人が増えたのですね。

山田 今考えると、それはヘルシーではなかったわけですね。しかも、油を減らした穴を埋めるように、アメリカ人の糖質の摂取量が増えました。その結果、アメリカは肥満大国になってしまったのです。

———なるほど……。もう一つ疑問があります。それはアメリカ人の話ですよね? 日本人は体質的に違うのではないですか?

山田 それが、日本人も同じなのです。日本人は21世紀に入ってから健康志向が浸透して、油の摂取量が減っていきました。にもかかわらず、糖尿病患者は増える一方でした。食べる油を減らしたがために、加速度的に血糖異常者を増やしてしまったということです。

———アメリカも日本も、“健康のために”と思ってやっていたことが、逆に病気を増やしていたのですね。

山田 今年、日本の厚生労働省にあたるアメリカの政府機関は、約40年ぶりに『食事摂取基準』を改訂しました。「食べるコレステロールは制限しません。食べる油も制限しません。なぜならば、それらを控えても心臓病の予防にも肥満の予防にもつながらないからです」というものでした。油の摂取量の上限も撤廃されました。

———では、今、本当に健康的に痩せられる食事法というのはどういうものでしょう。

山田 緩やかな糖質制限=ロカボが最善の方法です。主にご飯やパン、麺類などの糖質が多く含まれた主食の量をコントロールする食事法です。

———でも、お米を食べないのは辛いですよね。

山田 完全に食べないわけではなく、うまく調節する方法なので大丈夫ですよ。それに、カロリーも脂質も無制限なので、お肉やお魚などの美味しいおかずを、お腹いっぱいまで食べてもいいのです。それにご飯を食べるなら、白いご飯ではなくてチャーハンや卵かけご飯にすればいいんです。

———え? また、すごい話ですね。

山田 それは次回、お話しましょう。

———分かりました。今日はありがとうございました。

 

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