朗報を知らぬまま、二人は探検中

開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、新田次郎文学賞、講談社ノンフィクション賞など、数々の賞を受賞してきた探検家の角幡唯介さんが、「幻冬舎plus」の連載をまとめた『探検家の日々本本』で、「毎日出版文化賞書評賞」を受賞しました。

本書は、金原ひとみ『マザーズ』、伊藤計画『ハーモニー』、町田康『告白』、中島京子『小さいおうち』、サマセット・モーム『月と六ペンス』、辻邦生『西行花伝』などの文芸作品から、増田俊成『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』、井田真木子『同性愛者たち』、植村直己『北極圏一万二千キロ』、ジョン・クラカワー『空へ』などの骨太ノンフィクションまでを「書評」しつつ、「なぜ探検するのか? なぜ生きるのか?」をとことんつきつめ、ときにつきつめすぎて、笑いと感動を引き起こす、稀有な書評エッセイ。よくぞ、この本を掘り起こし、授賞してくださった、毎日新聞のスタッフと選考員の方々に感謝します。

ちなみに、受賞の報が幻冬舎にもたらされたとき、担当編集はヒマラヤへ、著者は北極へと「探検中」。一週間あまりのタイムラグを経て、担当者へ、そして著者へ、無事「朗報」はもたらされたのでした。(K)

担当編集が朗報を受けた、ディンボチェ・ナンガゾンピーク(5160メートル)より

 

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