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2015.10.28

第25回 

「通訳」
…旅の安定剤としての偉大さよ。

壇蜜

「通訳」<br />…旅の安定剤としての偉大さよ。

 先日、海外出張をいたしました。期間は短く取材内容は多めといういわゆる「弾丸ツアー」でしたが、大変有意義で麗しい時間を過ごすことができました。何かといえば「お金がない」と言われてしまうこのご時世に海外で仕事ができるなんてありがたいことです。

 そんな中、今回の旅で活躍してくださった方々の存在も忘れてはなりません。それが、通訳さん。日本人でフランス語が堪能な福島さんと現地の日本語学校にお勤めのナタリーさん。共に女性でした。しかもお二人は学生時代からの親友同士。ナタリーさんは福島さんの影響で日本語を学び始めたとのこと。英語は公用語といっても通じない場合も実は多い世界。現地の言葉を話す方々が取材や取材までの交渉の間に立ってやり取りしてくださったことで、どんなに助けられたことか……。

「英語ぺらぺらなんですよね」とよく聞かれますが、大学時代に成績は落ちこぼれ、卒業後も英語をまったく使わない環境で生活して10年以上経過しているので、今は燃えカスのような語彙しか残っていないのです。ぺらぺらな訳がありません(開き直ってどうする)。
なので語学習得にコンプレックスが大きい私にとっては異国の言葉が話せるということは大変魅力的で羨ましいことこの上ない……。習得する上で大変な努力と孤独(勉学は孤独なものと考えているので)に耐え、日常で現地の方々と意思疎通ができるほど上達した際、きっと目に映る世界は習得前と大きく違いがあると思います。それだけ異国の言葉を愛し、学ぼうとすることは大変なこと。半端な気持ちで向き合うことができないでしょう。

 異国の語学を専攻していたはしくれとして、燃えカスをせめて燃えかけくらいに戻したいものだと思った海外出張でした。

 

 

【今月、壇蜜が気になったモノ】

レモンを絞る鳥を発見。絞り器の形を鳥っぽいと考えて作れるアイディアに脱帽です。鳥でもレモンは酸っぱいかしら。

 


出典:『GINGER』2015年5月号より 

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