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2015.10.20

第5回:第1章-10

僕は人を殺せるのか?

K

僕は人を殺せるのか?

兵役とはどんなものなのか。自身の641日間の兵役経験を基に綴られた韓国人ミュージシャンKさんの初の著書『幸せを数える。』から、軍隊に入った一人の青年が何を感じ、何を考えたかを、全7回のダイジェストでお届けします。

今回は、武器を使って敵を突き殺すための生々しい訓練のエピソードです。

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プレゼント応募期間は終了しました。多数のご応募、ありがとうございました。


*  *  *

 狙撃訓練や、手りゅう弾を投げる訓練など、武器を使うときは、自分が軍隊にいて、戦争のための準備をしているということを強く意識させられた。

 中でも、生々しいのは、銃の先端を使って、敵を突く訓練をしたときだった。ひと突きで相手に致命傷を負わせるため「ここを突け」と具体的に指示された。銃を持つ手に誰かの身体の柔らかさや硬さが伝わってくる……そんなイメージが浮かんでくるほどリアルな話に、ゾクッとした。

 

 訓練期間中は、敵として考えられる北朝鮮についての講義を何時間も受けた。

 そして、2011年12月に金正日の死が伝えられたときは、軍は実戦態勢をとった。予定していた休暇やイベントはすべて中止され、僕らには実弾が配られた。

 顔にペイントを塗り、部屋で待機。食事と見張りのとき以外は、ずっと待機だ。いつ何が起きるかわからない。有事のために待機することを指示されたのだ。

 それが約2週間続いた。若い兵士たちは「戦争が起きるんじゃないか」と緊張感を昂ぶらせている。その横で「大丈夫だよ」とリラックスしている先輩たち。不思議な空気が流れていた。

 僕は「戦争は起きてほしくない」と願いながらも、どうなるのかと不安も感じていた。

 そして思った。

 もしも、もしも戦争が起きたとき、僕は銃の先端で相手を突き殺すことができるのか?

 できはしない。

 ここでそんなことは口にできないけれど、人を殺すなんて、とうてい想像もつかない。

 だから、誰かを守るために、行動を起こさざるをえないときが来ないことを祈った。


*  *  *

次回は「第1話-17 自分の無力さを知ること。」の前半を10月23日(金)に公開します。お楽しみに!

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