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久坂部羊 小説2作品 連続ドラマ化

2015.10.08 公開 ツイート

『無痛』と『破裂』、Wドラマ化の
久坂部羊氏に訊く!
幻冬舎編集部

 

 毎週水・土の夜22:00は、久坂部羊の世界へ!!


 今クール大注目の連続ドラマ『無痛 ~診える眼~』(フジテレビ系、10/7 Weds.スタート、西島秀俊主演)と、『破裂』(NHK、10/10 Sat.スタート、椎名桔平主演)は、どちらも医師作家の久坂部羊氏原作。
 後編は、気になる原作者の久坂部羊氏特集です。ご自身の作品が一挙に2つドラマ化されるお気持ちなど、いろいろうかがいました。

『無痛 ~診える眼~』フジテレビ公式HP
『破裂』NHK公式HP


 


 

 

久坂部羊 (くさかべ・よう)
1955年、大阪府生まれ。医師・作家。大阪大学医学部卒業。2003年、デイケアや在宅医療など高齢者医療に携わりながら書いた小説『廃用身』(幻冬舎文庫)でデビュー。第二作『破裂』が「平成版『白い巨塔』」と絶賛され、10万部を超えるベストセラーとなる。他の小説作品に、『無痛』『第五番』『嗤う名医』『芥川症』等がある。14年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。小説外の作品として『大学病院のウラは墓場』『人間の死に方 〜医者だった父の、多くを望まない最期』『ブラック・ジャックは遠かった』『医療幻想』等がある。

 

 
――『破裂』と『無痛』の2作品の一挙ドラマ化が迫っています。久坂部作品のテレビドラマ化は初めてではありませんが、2作品同時は初めてかと思います。いまのお気持ちは…

久坂 2作品同時は、まったく偶然の結果ですが、話題性がアップすれば嬉しいです。
 

 ――『無痛』は西島秀俊さん、『破裂』は椎名桔平さんという、イケメンかつ演技派の素晴らしい役者さんが主人公です。久坂部さんのイメージと比較してどうでしたか? それぞれの主役俳優にはどんなイメージを持っておられますか?

久坂 お二人ともイメージに近いです。西島秀俊さんは大河ドラマ「八重の桜」で肉体美にホレました。椎名桔平さんは映画「化粧師」以来のファンです。北野武監督の「アウトレイジ」のヤクザ役もすばらしかった。


――『無痛』『破裂』それぞれの作品、主役や敵役以外にとくに注目してほしい登場人物を1人挙げると…

久坂 『無痛』ではやはり中村蒼さんのスキンヘッドのイバラですね。『破裂』ではモロ師岡さん演じる福祉グループ代表・小池が注目です。

 

――全部ビデオに撮りますか?

久坂 もう予約済みです。


――『破裂』は2004年発表、『無痛』は2006年の作品です。それぞれの原作が刊行された時の状況と、今の世の中の感覚の違い、時の流れを何か先生も感じるところはありますか?

久坂 自然死や平穏死など、一部の死が忌避されなくなり、終活のように積極的に死に向き合う風潮ができたことは、隔世の感があります。つらいけれどほんとうのことに、ようやく世間の目が向き始めたのかと。


――このドラマ化で初めて久坂部作品を読んだという読者も多いと思います。久坂部さんが肌で感じる周囲の反応や反響はいかがでしょうか? 

久坂 Wドラマ化のインパクトが強いことに驚いています。私の名前は知らなくても「あのドラマの原作者」と言えばわかってもらえるようになるかもしれません。でも、ほんとうは小説で知名度を上げたいですが……。

 


 久坂部先生、正直なお気持ちをどうもありがとうございました!

 まだ原作をお手にとってない方は、ぜひ、ハイブリッドに進化した新しい医療ミステリの世界へ、足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
 2作品とも、お近くの書店さんにて絶賛発売中です!!

 

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