面白い人になる必要はない

 寡黙な男にずっと憧れてきた。口数が少なくて、たまに発する言葉は的を射ていて、ふと見せる笑顔がチャーミングで……、そんな高倉健みたいな男になりたかった。だが、実際のコグマはまったく違う。ベラベラ喋る。好きなテーマは(そこにいない人の)悪口か、(確度は低いが、その分インパクトが高い)噂話だ。しかも沈黙が苦手だから自分から余計なことを言う……、ホントに最悪だな。商談先で時間いっぱいまでさんざん雑談をしまくって、本題が駆け足になってしまうこともある。

 それでも、まだ駆け足で説明できればいい方で、あとから電話して「スイマセン。今日の打ち合わせで言い忘れたことがありました」と謝ることも……。でも、「まあ商談自体は盛り上がったからいいか」、「俺って面白い奴って思ってもらえただろう」と自己満足にひたっていた。そう、この本に出会うまでは。

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