哲学者の國分功一郎さんと、タレントの麻木久仁子さん。2013参院選のラジオ選挙特番で意気投合したお二人が、國分さんの新著『来るべき民主主義』(幻冬舎新書)をめぐって初対談。にっこり可憐な笑顔で、最近の「政治色のないデモ」や「知識人であることの自覚のない若手論客」に斬り込む麻木さんに、國分さんもタジタジ。「政治に関わること」の本質に、「実感のある日常の言葉」で迫ります。

 

私なんかが初めてでいいの?(麻木)

國分功一郎 1974年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学経済学部准教授。専攻は哲学。主な著書に『スピノザの哲学』(みすず書房)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波書店)など。新著『来るべき民主主義』(幻冬舎新書)は、地元・小平市の住民運動への参加をとおして、現代の民主主義を新たな視点で捉えなおした話題作。

麻木 先生、女性との対談が初めてとか。それはまたどうして? 私なんかが初めてでいいの?(笑)

國分 光栄です、とても(笑)。哲学とか思想をやってる人って、圧倒的に男が多いんですよ。でも『来るべき民主主義』に書いたように、僕が応援することになった小平の住民運動を中心になって引っ張ったのは、お子さんがいる女性の方たちでした。だから今度の本も、できるだけ女性に読んでほしいと思って、麻木さんに対談をお願いしたんです。

麻木 運動に女性が多かったのは、先生がイケメンだからじゃない?(笑)

國分 いやいやいや(笑)、僕が運動に入ったのはずいぶんあとからですから。住民投票実施の半年ぐらい前からかな。

麻木 ニュースで見ましたよ。國分先生が先頭に立って商店街を歩いてるところを。

國分 住民投票の公示日ですね。とにかく投票があることを知ってもらわなくちゃいけなくて、僕はある程度の知名度があったから、これを最大限に利用するしかないと思って表に立ちました。

 

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