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2015.08.10

第7回

『きらめく甲虫』制作ウラばなし 後編

丸山 宗利

『きらめく甲虫』制作ウラばなし 後編

まるで銀細工のようなプラチナコガネ、日本の伝統紋様さながらに多様な柄のカタゾウムシ、虹色の輝きが美しいアトバゴミムシ……。
 甲虫の中でもとくに金属光沢が美しいもの、珍しい模様を背負っているもの、色合いが芸術的なものを厳選して紹介する写真集『きらめく甲虫』(丸山宗利・著)が刊行になりました。
 ここでは刊行を記念して、『きらめく甲虫』がもっと楽しめる情報を紹介いたします。


 本を手にした人から続々と、「どうやってこんなにきれいに撮影したの?」「印刷技術がすごい!」と驚きの声が上がっている本書『きらめく甲虫』。今回は、いかにしてこの美しい本が出来上がったのか、知られざる制作過程を編集担当・前田がご紹介します。
前編はこちら


4月下旬
ついに、デザインされたゲラが鷹觜さんから届きました。美しい色合いの甲虫が楽しい配置で並んでいて、しばらくため息をつきながら見とれてしまった私。 
この美しいゲラを自慢しようと営業部に見せびらかしに行ったところ、思いがけず虫嫌いが多くて悲鳴を浴びることに……。そ、それだけ本物みたいで迫力満点な写真ということですよね!
とりわけ「オサムシ」の扉ページは「Gを連想させる」という悲鳴が相次ぎ、小心者の我々制作陣は「オサムシ」の章の並び順を1番目から2番目に変更し、かわりに「コガネムシ」の章を1番目にしたのでした。


写真を拡大
大きな悲鳴のあがった「オサムシ」の扉ページ。ド派手な紫が強そうで、かっこいいのだが……

 

5月下旬
幻冬舎の会議室に凸版印刷の製版担当・石井龍雄さんやデザイナーの鷹觜さん、その他スタッフ総勢7人が集まって、データ入稿前の色調会議です。
写真1点ごとについて、どのように色味を調整するのがいいか話し合います。もともと美しい写真ですが、さらに魅力を引き立たせるための微調整をするのです。
今回はカレイドインキという発色のよいインクを使うので、そのインクの特性に合わせた調整も必要です。

カレイドインキとは
http://www.toyoink1050plus.com/products/kaleido/01.php

ほかにも、本文用紙は発色のよい高級アート紙を使い、印刷の線数は通常の175線ではなく300線で印刷しています。さらに、かがり綴じで製本してあるので、何度読み返しても本がバラバラになりにくいです。ドヤッ!

 

6月上旬
いくつもあった素敵なカバー案の中から、とうとう決定しました!
特別に、泣く泣く採用を見送った候補をご紹介します。みなさんはどの案がお好きでしょうか?
 

どれも注目を集めそうな素晴らしい案で、決断には時間がかかってしまった


6月下旬
いよいよ印刷開始です。スタッフ数人で凸版印刷にお邪魔して、印刷に立会いをさせていただきました。刷りたてホヤホヤのカバーや本文は、色校正紙よりもさらに色合いが美しくて感激!
カバーはたった1~2時間で刷り上がるそうです。刷り上ったら数日乾かして、それから製本です。

カバーと本文の刷り出し。まだインクも乾ききっていない
色味を確かめる制作陣。といっても、凸版印刷の担当者さんが細やかに調整してくれているのでお願いすべき修正はなく、ただただ大満足の一行

 

7月上旬
待ちに待った見本が到着! どうか読者のみなさんに喜んでもらえますように……。

本の形に仕上がると、制作陣の感激もひとしお

 

丸山宗利先生が書いた本書の制作秘話もこちらから読めます↓
「きらめく甲虫」のできるまで――断虫亭日乗
http://dantyutei.hatenablog.com/entry/2015/07/12/172523
 
次回は8月19日(水)を予定しております。

 

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関連書籍
 

丸山宗利『きらめく甲虫』
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ちるたび2015.8.12

このサイトでこの本を知り、どうしても欲しくなりました。金曜日午後から半日有給休暇を取り、本屋へ直行。それをもって、定食屋へ直行。昼から大瓶のビールと魚フライで「きらめく甲虫」を読みながら、ひとりにやにやしていました。図鑑というのは良い酒の肴ですね、大発見でした。きれいな甲虫に、ワインやお醤油のシミをつけないよう気をつけます。人間以外に生まれ変わるならこんな甲虫がいいな、と思わせてくれた一冊でした。

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