東京都江東区の東陽町に、教科書だけを集めた図書館があります。

 正式名称は「公益財団法人教科書研究センター付属教科書図書館」。なんと、昭和24年から現在にいたるまでの、全ての教科書がここに保管されているのです。

 ここを訪れるのは基本的に研究者や学校の先生、これから教師を目指そうとする学生さんが中心です。彼らに交じって、明らかに場違いな僕が三日間通いつめた理由とは――。

 ことの始まりは、ワハハ本舗の喰始社長のくだらない自慢でした。

「私は明け方の駅のホームで、ゲロの数を調べたことがあります」

 ホントにくだらない……。

 でも、時間のかかる大ネタばかりでなく、箸休めというか、息抜きになるような短いネタも持っておいて損はない。

 それならば、ネタはくだらなければくだらないほどいい。ふと思いついたのが、教科書の問題に出てくる子供の名前についてでした。

「太郎くんが買い物に行きました――」「花子さんがおはじきを数えています――」とか、例題に使われる名前は様々です。その中で一番登場回数が多いのは、どんな名前なんだ?

 くだらないけれど、きっと誰も知らないだろうし、調べた人もいないはず。ライブに来るお客さんが興味をもってくれるかどうかはわからないが、リサーチしてみようと考えました。

 そんな軽い気持ちで始めたネタ取材が、じつは日本の歴史に踏み込む、ある意味、深ーい話になるとは、このときは思ってもいませんでした。

 

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