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2015.06.29

『ぼくは愛を証明しようと思う。』

第2回 幸せだった日々

藤沢 数希

第2回 幸せだった日々

 6月25日に発売された藤沢数希さんの小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』。メルマガ読者だけに伝えてきた科学的で実践的な恋愛論である「恋愛工学」を物語に落とし込み、はじめてその全貌を明らかにしました。恋愛に臆病になった男性たちに勇気を与え、また、女性たちには男性たちの考え方を伝授する本書。プロローグから第1章までの試し読みをお楽しみください。

*cakesでは、藤沢数希氏とAV監督・二村ヒトシ氏との発売記念対談も公開中です。


第一章 非モテコミット
 
 ひとりで夕食を終えてからオフィスに戻ると、所長の青木さんとアルバイトの美奈を残して、他のスタッフは帰宅していた。パーティションで仕切られたそれぞれのデスクには、大量の書類が積み上げられている。僕は席に着いて、山積みの書類をかきわけた。
 あるベンチャー企業に対して起こされた特許権侵害訴訟の調査のために、ここ数日、分厚い裁判資料や関連文献を読み漁っていた。クライアントの発明を聞いて、それを特許出願するという伝統的な特許事務所の業務からはすこし離れるが、青木さんが引き受けてきた案件だ。急ぎの仕事らしく、たまたま手が空いていた僕に投げられた。
 青木国際特許事務所は、田町駅の芝浦側出口から歩いて5分ほどの雑居ビルにオフィスを構えていた。30人のスタッフを抱える中堅の事務所で、26歳の僕が一番若い弁理士になる。

「わたなべさん、今日は楽しみにしていたデートだったんじゃないんですか?」
 アルバイトの美奈が僕のデスクにやって来た。
「彼女に急なミーティングが入っちゃったみたいで……」
「それは残念ですね」
「まあね。もう遅いから、早く帰りなよ」
「ありがとうございます。もうすこしやったら帰ります」
 美奈のあどけない笑顔を見ていると、好きになってしまいそうだ。ダメだ、ダメだ。仕事をしよう。僕には、かわいいガールフレンドがいるじゃないか。
 特許権侵害の訴訟に関する資料を読みながら、争点を整理してノートに書き出した。仕事に集中していると、麻衣子のドタキャンで苛立っていた気持ちが鎮まってきた。彼女も社会人になり、仕事を覚えはじめたばかりで大変なのだろう。ディナーの約束がキャンセルされたぐらいで、いちいち腹を立てていてもしょうがない。
 壁にかかった時計を見上げると夜の10時を回っている。美奈はいつの間にか帰っていた。青木さんも帰り支度をしている。
 僕もそろそろ帰ろうかな。その前に、麻衣子にメールを書いておこう。

 >麻衣子へ、
 >
 >急に仕事が入っちゃうこともあるよね。
 >お仕事がんばってね。
 >また、ディナーしたいです。
 >都合がいい日を教えてください。
 >
 >まさき

                    ★

 それから3日間彼女から返事はなく、僕は北品川にあるワンルームマンションと田町のオフィスを往復するだけの日々を過ごした。
 10月も下旬になり、秋風がすこし肌寒くなっていた。オレンジ色の西日がブラインド越しにオフィスに差し込んでいる。明日のクライアントとのミーティングに向けて資料を整理していると、青木さんが僕のデスクに来た。
「ミーティングの準備できた?」
「はい。今回の裁判で問題になっている学術論文や、関連する過去の判例は、ひと通りそろえてあります」
 分厚い資料を見せると、青木さんはパラパラとめくってチェックした。それから、いくつか足りない資料を指摘し、明日までに準備するよう僕に指示した。
「裁判の結果を予想しないといけないなんて、難しいですよね」
 となりの席の水野友美が会話に入ってきた。水野は人妻で、結婚と妊娠を機に大手メーカーの研究職を辞めたあと、弁理士の資格を取り、この事務所に就職した。35歳ぐらいだが、童顔で年齢より若く見える。とても子供がいるとは思えない。清楚な雰囲気を漂わせた美人だ。
「クライアントは投資判断のために、この訴訟の行方を早急に予想する必要があるらしい。これからうちでもこういう調査業務をちょくちょくやりたいと思っているから」
 青木さんはそうこたえると、彼女がやっている特許出願について話題を変え、進捗状況を確認しはじめた。

「なんだよ、これ!」
 石崎の怒鳴り声がオフィスに響き渡った。青木さんの次にえらい弁理士だ。得意分野は半導体デバイス。うちの稼ぎ頭と言っていい。資格試験の勉強をしながらアシスタント業務につく原勇太が、直立不動で怒られ続けている。
 話を聞いていると、どうやら勇太が作った明細書に、必要な段落番号が付いておらず、それをそのまま石崎がクライアントに送ってしまったらしい。あれは昔、僕も戸惑ったのだが、ワードのテンプレートがわかりにくくて、自動で番号を振るにはちょっとしたコツが必要だった。
「石崎さん、それ、気をつけないと間違えちゃうんですよ」
 僕はいまにも泣き出しそうな勇太に助け舟を出して、彼に正しいやり方を教えてあげた。石崎の新人いびりはひどくて、過去に僕が知るかぎりふたりの新人が辞めた。僕も苦労したが、稼ぎ頭の彼はやりたい放題だ。
「渡辺さん、教えていただいてありがとうございます」
 勇太は安堵の表情を浮かべながら礼を言った。
「わからないことがあったら気楽に聞いてよ」
 この事務所で働きはじめて3年目の僕は、ひと通りのことは把握していた。
 最初は誰も教えてくれなくて、ずいぶんと回り道をしながら仕事を覚えた。でも本当は、会社としてはそんなことでスタッフの時間を取られるのは無駄なはずで、誰かがちょっと親切に教えてあげれば済む話だ。先輩の威厳を保ちたいなら、もっと別の方法があるだろう。

 資料の準備に大体の目処がついたとき、麻衣子から、3日前に出したメールの返事がLINEで来た。
[明日の夜なら空いてるよ。ご飯食べに行く?]
 僕はすぐにOKをした。
[もちろん。有楽町のイタリアンを予約しておくよ。]

                   ★

 決戦の金曜日だ。
 今日は大切なミーティングがふたつある。
 午後3時半、僕はクライアントから依頼されて作った資料を用意して、会議室で待機していた。
 しばらくすると、青木さんが30代半ばぐらいの男性といっしょに会議室に入ってきた。
 グレーのスーツに、黒ぶちのまん丸いメガネ。交換した名刺には、アルファキャピタル、ファンドマネジャー、永沢圭一、と書いてある。とても誠実そうだ。他人の金を預かる仕事をしているだけのことはある。
 メーカーの知的財産部が主なクライアントの特許事務所にとっては、ファンドマネジャーが仕事相手になるのはめずらしい。最近では弁理士がカバーする知的財産分野の範囲が広がっているが、メーカーの知財部以外と仕事をするのは、僕にははじめての経験だった。
「彼が中心になって、承りましたリサーチ業務をやっております」
 青木さんは中心と言ったが、実際、この仕事をやっているのは僕ひとりだけだ。それなりの金額を支払うクライアントに本当のことは言いにくいだろう。
 特許権侵害訴訟は、あるベンチャー企業で開発された遺伝子解析装置に関するものだった。原告は保有している特許を、この会社が侵害していると訴え、製品の販売中止と多額の損害賠償を求めていた。一方で、訴えられた会社は、その技術は特許が出願される以前にすでに知られていて、特許そのものがそもそも無効だと主張している。
 僕は裁判で争点になっている文献をすべて取り寄せ、読み込んでいた。
 ファイルしておいた文献について一つひとつ説明すると、永沢さんは、細かい質問をいくつもしてきた。彼は想像以上に科学技術にも知財関連の法律にも明るかった。
 彼が知りたいのは、特許権侵害で訴えられている会社が裁判に勝てるかどうかのようだ。なるべく正確に予測するために、情報を集めていた。
「仮に判決まで行くとして、結局、どっちが勝つと思う?」
「こういうのは裁判官の心証ひとつなんで、最後までわかりませんけど……」
「そんなことはわかっている。君の意見は、どっちなんだ?」
「僕には、被告のベンチャー企業の主張が正しいように思えます。出願前に出版されている論文の内容から、今回の特許のアイディアを類推するのはとても簡単なので、公知のものであったと認定されるのではないでしょうか」
「新規性、進歩性がなく、特許そのものが無効になる可能性が高いと?」
「そうですね。もちろん最後までわかりませんが、僕が裁判官なら無効にしますね」
 永沢さんは、しばらく黙って考えていた。それから、その他の判例の調査など、来週までにやっておいてほしい仕事を僕に指示した。
「思っていたより、いい情報が得られたよ。来週までに残りの資料をよろしく」
 僕と青木さんは、永沢さんをエレベータの前まで送って、深くお辞儀をした。クライアントの反応が良くて、青木さんは満足そうな表情をしている。
 まだ午後5時だったが、大事なミーティングが終わり、気が抜けてしまった。
 そして、今晩は、もうひとつの大切なミーティングがある。
 麻衣子とのデートだ。
 そのことを考えると、ますます仕事が手につかない。
 僕は仕事をしているふりをしながらネットサーフィンをした。
 これだって立派なリサーチ業務だ。

                    ★

 7時半に予約した有楽町のイタリアンには、10分早く到着した。
 ガード下にあって、騒音が少し気になるが割安だ。麻衣子に教えてもらった店で、ひとり4000円ぐらいで食事とワインが楽しめる。僕はひとりでビールを飲みながら待っていた。彼女はいつも20分ぐらい遅れてくる。
 麻衣子は24歳で広告代理店の営業をしている。ストレートの黒髪で清楚な感じだ。すごく美人とまでは言えないが、平均よりかわいいほうだと思う。少なくとも僕はかわいいと思っていた。
 半年前、親友の横田啓太の結婚式で知り合った。ソメイヨシノの桜が散って、八重桜が咲きはじめた4月の終わりごろだった。

 啓太は、いまでも連絡を取り合う唯一の高校時代の友人だ。
 男子校に通っていた僕たちには、恋人はおろか女友だちすら存在せず、ふたりで流行りのテレビゲームに熱中していた。ふたりとも地元の静岡を離れ、東京の別の大学に進学した。それぞれ、ひとり暮らしをしていた。僕は工学部で、彼は経済学部。僕が実験レポートを忙しく書いていたとき、大学デビューを果たした彼は、テニスサークルで女たちと充実した日々を過ごしていた。
 今回、結婚することになった相手は、啓太が大学時代につきあっていた彼女だ。僕も何度か会ったことがあるが、女子大の文学部で、おとなしそうな感じの子だった。地味だけど、よく見ると美人というタイプだ。一度別れたと思ったら、どういう経緯か、2年ぐらい前に再びつきあいはじめ、今回のゴールインとなった。
 二次会の会場となった中目黒の居酒屋で、たまたま僕のとなりに座ったのが麻衣子だった。そのとき、彼女は恋人と別れた直後で、僕はずっとその話を聞いていた。麻衣子は、他の人にはあまり話しかけず、ずっと僕としゃべってくれた。
 僕は、学生のときにつきあっていたガールフレンドがひとりいた。しかし、社会人になって、毎日の仕事で余裕がなくなると、突然、「好きな人ができた」と言われてふられてしまった。僕は、それ以来、ずっと恋人がいないことも正直に話した。麻衣子は、「わたなべさんみたいなやさしい人をふるなんて、その彼女は男を見る目がなかったね」と言ってくれた。僕はすっかり麻衣子を好きになってしまった。
 連絡先を交換し、僕は毎日のように愛のメッセージを送った。3回目のデートで告白して、彼女が「つきあってもいいよ」と言ってくれたときは、天にも昇るほどうれしかった。僕たちの身体も結ばれたのは、それから2ヶ月ほどあとの隅田川の花火大会に行ったときだった。僕はこうして2年半ぶりにセックスした。
 僕には麻衣子以上の女が現れるなんて思えなかったから、将来的には結婚を申し込むつもりだった。

「ごめん、待った?」
 麻衣子が約束の時間からきっかり20分遅れて到着した。黒のパンツに白いシャツ、そして黒のぴったりしたジャケットを羽織っていた。若手の営業女子らしいかっこうだ。
 僕はワインを飲みながら彼女の仕事の愚痴を聞いた。それから来週はもう11月で、すぐにクリスマスだという話になった。
「私、欲しいバッグがあるんだ」
「クリスマスのプレゼントで買ってあげるよ」僕は自信を持ってこたえた。
「いいの? でも、ちょっと高いよ」
「大丈夫、大丈夫。僕は弁理士になって3年目だし、まあまあ稼ぐようになったし」
「でも……、30万円もするんだよ」
 ナイフでチキンを切っていた右手が一瞬止まった。5万円ぐらいなら大丈夫だけど、それはちょっとキツイと思った。でも、男の意地も見栄もあったので、もっと安いのにしてほしい、とは言えない。心の中で動揺しながら、「が、がんばるよ」とこたえた。
 彼女は上機嫌になって、ぐびぐびとワインを飲みはじめた。それを見て僕は、今夜は最後までいける、と期待に胸をふくらませた。
 支払いは、ふたりで1万円いかなかった。デート代は、2歳ばかり年上で彼女より稼いでいる僕がすべて払っている。

 有楽町から品川まで山手線で移動し、品川で京急線の各駅停車に乗り換えてひとつ目の駅が北品川だ。
 僕のマンションに着いたときは、夜の11時をまわっていた。

 僕たちは部屋の端っこに置いてあるベッドに座って、しばらく沈黙していた。
 セックスするのは久しぶりだったので、ここまで来て、断られるんじゃないかと心配だったが、思い切って彼女に抱きついた。キスをして、服を脱がせた。自分も脱いだ。ブラジャーは、彼女に自分で取ってもらった。ひと通りの前戯を済ませて、僕が入れようとすると、「ゴムつけて」と言われた。セックスを中断し、引き出しからコンドームをひとつ取り出し、装着した。挿入するとすぐにイッてしまった。
 彼女はシャワーを浴びるために浴室に入っていった。

 麻衣子は僕の家でシャワーを浴びるとき、自分のカバンと着替えをいつも浴室に持っていく。まるで治安の悪い外国のレストランでトイレに行くときみたいに。しかし、今日はたまたま、携帯をフローリングの床に置き忘れていた。
 彼女がシャワーを浴びているときに、ひとつのメッセージが偶然、携帯のロック画面に表示された。
[明日の23時なら空いてるから、うち来る?](あきひろさん)
 えっ。「あきひろ」って誰だ?
 麻衣子は、この男の家に泊まりにいくつもりなのか? ディナーもなしでいきなり家に呼び出すのか? 僕はジワッといやな汗をかきながら、猛烈なスピードで状況を飲み込もうとした。
 そして、このメッセージはどう楽観的に解釈しても、彼女が他の男と浮気をしているということを想像させるのだった。
 すぐに追及すべきかどうか、迷った。追及して、僕たちの関係が完全に壊れてしまったら……。とりあえず解決策をよく考えよう。彼女の携帯を画面が下になるようにひっくり返して、元の場所に置いた。
 彼女がシャワーから出てきても、まるで何も気がついていないかのように他愛もないことを話した。

 僕もシャワーを浴びると、麻衣子はすでにベッドの中で目をつむっていた。仕事で疲れていたのだろう。僕もベッドに入って寝たふりをしながら、彼女が完全に眠りに落ちるのを待った。
 小さな部屋の静かな闇の中で、僕はじっと考えた。
 そして、麻衣子の携帯をなんとかして見よう、という結論に達した。
 彼女が深く眠っていることを確認して、僕はそっとベッドから抜け出し、それから枕元にあった携帯を静かに手に取った。彼女のiPhoneはロック解除に指紋認証を採用していて、右手の人差し指を登録しているはずだ。
 僕はふとんの中で彼女の右手の人差し指を探した。そして、起きないことを祈りながら、ゆっくりと彼女の指を携帯のホームボタンにひっつけた。
 あっさりと、ロックが解除された。
 僕はLINEの会話履歴を開いた。
[あきひろさんに会いたくなっちゃった。]
[今日は仕事で忙しい。]
[いつなら会ってくれるの?]
[明日の23時なら空いてるから、うち来る?]
[うん、行くね!]
 さらに、前回、僕がデートのためにレストランを予約していたときに、彼女がドタキャンした理由もわかってしまった。
[今日は、はやく仕事終わった。おいしいものでも食べに行く?]
[うん! うれしい!]
 ごていねいに、そのあとにマスコット同士がキスするスタンプまで続いている。
 前々回のデートで、ディナーのあとに彼女が急に帰った理由も。
[会いたいけど、今夜空いてる?]
[空いてるよ! うれしい!]
 今度はかわいいマスコットが抱き合うスタンプ。
 あきひろという男のプロフィール写真を拡大して見ると、爽やかな雰囲気のすごいイケメンだった。それが僕の劣等感を突き刺した。
 麻衣子に対する怒りがこみ上げてきた。
 しかし、その怒りはすぐに悲しみに変わった。
 僕は万が一のときに彼女の携帯をいつでも見れるように、こっそりと自分の指紋も登録しておいた。
 携帯を元の位置にそっと戻す。

 窓の外を見ると、空の底が白くなっていた。
 もう、朝の5時半だ。
 僕は一睡もしていない。
 麻衣子の寝顔をそっと見た。愛おしかった。やっぱり僕は彼女を愛している。
 よく考えて、彼女の浮気を許そうと思った。
 彼女が起きるまでに、朝ごはんを作ることにした。徹夜だったけど、不思議と気分はすっきりとしていた。許す、と決めたら心が軽くなったのだろう。
 僕はツナ缶とレタスでサラダを作って、それをベッドの脇の小さなテーブルに置いた。
「起きた?」僕が言うと、麻衣子は「んー、おはよう」と寝ぼけながらこたえた。
 なんて、かわいいんだろう。
 麻衣子は、起き上がって浴室に入っていった。歯を磨いて、化粧をしているはずだ。彼女が浴室から戻ってくるころを見計らって、焼いておいたトーストをテーブルに並べる。
 彼女が椅子に腰掛けた。
 僕は、勇気をふりしぼって切り出した。
「あきひろって誰?」
「えっ、なんのこと?」麻衣子はまったく動じない。
「浮気してる?」
「そんなことするわけないじゃない」
「正直に言ってほしい」
「だから、なんなの?」
「じつは、携帯見ちゃったんだ」
 麻衣子の顔が青ざめたように見えたが、すぐに僕を睨み返してきた。
「あんた、人の携帯見るなんて、サイテーだね。そんな卑怯な人だと思わなかった」
 麻衣子はカバンを手に取り、怒って出て行ってしまった。
 疲れが、どっと襲ってきた。
 どうやら許しを請わなくてはいけないのは、僕のほうになったようだ。

 

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