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2015.06.25

戦略的恋愛小説プロローグ

第1回 恋も愛もすべてはテクノロジーが勝利する。

藤沢 数希

第1回 恋も愛もすべてはテクノロジーが勝利する。

6月25日に発売された藤沢数希さんの『ぼくは愛を証明しようと思う。』。メルマガ「週刊金融日記」で日本有数の購読者を持ち、ビジネスマンからの圧倒的な人気を誇る藤沢さんによるはじめての恋愛小説です。本作品では、メルマガ読者だけに伝えてきた科学的で実践的な恋愛論である「恋愛工学」を物語に落とし込み、はじめてその全貌を明らかにしました。デジタルコンテンツの配信プラットフォーム「cakes」でも連載され、ネットではすでに広く話題となっています。
かつては、『ホット・ドッグ・プレス』など男性に向けて恋愛を指南する雑誌などが数多くありました。しかし、現在は、そういった雑誌もなくなり、若い男性は草食化、絶食化と、どんどん恋愛から遠ざかっています。そんな臆病になった男性たちの背中を押すのが本書です。プロローグから第1章までをお楽しみください。

*cakesでは、藤沢数希氏とAV監督・二村ヒトシ監督との発売記念対談も始まっています。

 

プロローグ

 「バーで話しかけたショートカットの女子大生はどうなった?」
「最初のディナーで仕掛けたイエスセットがうまくいきましたよ。家に誘ったらあっさりとイエス。あとはいつものようにフェーズシフトさせました」
「ナースの女は?」
「この前のクラブで会った子ですね。週末にカフェで会ってCフェーズをクリア。そのあとは、DVDルーティーンで難なく家に連れ込めました」
「もうひとりクラブでいい感じになってた女がいたよな。誰だっけ、読者モデルの……」
「麻友だったら昨日の夜の11時に一言メッセージを送ったら、僕のところにすっ飛んできましたよ」僕はそう言って、携帯に残っていたメッセージのやりとりを見せた。「完全にトリガーが引かれてますね」
 その男は、やれやれ、といった表情で僕を見て笑った。
 僕も笑い返す。
 東京の街を見下ろしながら静かに乾杯をして、冷たいビールを喉に流し込む。台風が過ぎ去ったあとの東京の空気は限りなく透明で、遠くのビルまではっきりと見える。数え切れないほどのビルがキラキラと輝いている。
「この東京の街は、僕たちのでっかいソープランドみたいなもんですね」
「ああ、無料のな」

 彼に出会う前まで、僕は非モテコミットとフレンドシップ戦略を繰り返す、その他大勢のセックス不足の男のひとりにすぎなかった。結婚まで考え、すべてを捧げていた恋人にコケにされ、見返してやろうと他の女に近づいても相手にされず、掃き溜めのような人生を漂っていた。しかし、彼が教えてくれた数々の恋愛テクノロジーが僕のすべてを変えたのだ。
 1年前の夜、とあるバーで彼を偶然見つけた。それから東京を舞台に、奇妙だが最高にエキサイティングな僕らの大冒険がはじまった。僕は男の欲望を実現するための秘密のテクノロジーを手にしてしまったのだ。
 恋愛工学。
 いまでは金融や広告など様々な分野が数理モデルに従って動いている。かつては文系人間たちのガッツで回っていたこうした業界は、いまや複雑なアルゴリズムを操るオタクたちが牛耳っている。だったら、恋愛だって同じことになりはしないだろうか? 答えはイエスだ。恋愛の世界でも、恐るべきテクノロジーが密かに開発されていたのだ。
 僕は、世界最大の半導体メーカー・インテルの元CEO、アンドリュー・グローブの言葉を思い出した。

“Technology will always win.”
(最後にはいつだってテクノロジーが勝利する)

 


…………

『ぼくは愛を証明しようと思う。』目次
  プロローグ  
  第1章 非モテコミット  
  第2章 出会いのトライアスロン  
  第3章 はじめてのデート  
  第4章 恋愛プレイヤー  
  第5章 Aを狙え  
  第6章 星降る夜に  
  エピローグ  

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関連書籍

藤沢数希『ぼくは愛を証明しようと思う』
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