何日か前、地元のテレビ局に取材をしてもらった。僕はテレビに取材をしてもらうほどのことはしていないのだが、学生を続け(卒業できない)ながら、こういうところで何か書くような活動をしているという点において、「卒業もしないでちんたらと何かやってるやつがいるぜ」ということで、テレビの目に留めてもらえたのだろう、ありがたい話である。
 取材に際して、大学に行った。
「小嶋さん、大学に来るのは久しぶりですか?」
「あー、そうですね。二月くらいに一度用事があって来た気がするので、たぶん四か月ぶりくらいですかね」
「四か月ぶりですか。どうですか? 久しぶりの大学は」
「緑がいっぱいで、こうやって見ると、なかなかいい大学ですねえ。マイナスイオンが出てますよねえ」
 などといかにも他人事らしいコメントをカメラに向かってしながら、久しぶりの大学を歩いた。日曜だったのにもかかわらず、お祭りサークル「和っしょい」(全国各地のお祭りに参加して、踊り散らして帰ってくる集団。たぶん)が熱心に踊りを練習するかけ声が聞こえてきたりした。
「どうです? 大学、なんか変わったところとかありますか?」
「変わったところですか……うーん、相変わらず緑がきれいだし、和っしょいは踊ってるし、とくには……わ!」
 な、なんだあれは!

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