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2015.06.12

「美」への道は、タイ国際航空から始まる──機内からタイがスタート! 女心と旅心を満たしてくれる美しい始まり(後編)〜『恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく!』より〜

小林 希

「美」への道は、タイ国際航空から始まる──機内からタイがスタート! 女心と旅心を満たしてくれる美しい始まり(後編)〜『恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく!』より〜

恋する旅女・小林希の新刊『恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく!』 の発売を記念して、書籍の一部を本日より7日間連続で特別公開します。「美」への道は、タイ国際航空から始まる──機内からタイがスタート! 女心と旅心を満たしてくれる美しい始まり(後編)をお楽しみください。

 ある程度話をし終えると、切りのいいところでお互いイヤフォンをして映画を観始めた。
 どれを観よう?
 日本語対応の最新映画もあるし、観たかった少し前の映画もあるし、クラシック映画もこの際観たい。悩みまくり、結局未知の世界を知るべくタイのコ メディ映画にした。いきなり少年が何人かでてきたかと思えばどうやらおかまちゃんらしい。表情や仕草がこのうえなく女だ。しばし見入っていたのだけど、言 語はタイ語だし、字幕は英語だし、途中でストーリーがちんぷんかんぷんになって消してしまった。
 ただ、タイ人の女優というのは本当に肌が白くて、可愛い。日本人にも似ていると思うけれど、とにかく細くて手足が長くスタイルがいい。鼻も高く、ホリも深いせいか、見方によっては西欧人とのハーフくらいには見えてしまう。

 機内のモニターをいじり、「THAI FOOD」というのを選択すると、「MUST TRY」「RECIPES」「FRESH FROM NATURE」とさらにあって、「MUST TRY」には揚げた鶏肉とカシューナッツの炒め物「Kai Pad Med Ma-Maung」や鶏肉入りの甘く、辛く、酸っぱいココナッツスープ「Tom Kha Kai」、牛肉とココナッツペーストで作ったタイ・カレー「Panaeng Neur」が載っていて、胃袋はすっかりタイ料理モードのスイッチがオンになってしまった。
 その後運ばれてきた機内食では、「魚か肉か?」と聞かれたのに、「タイフード プリーズ!」と答えていた。それでも笑顔で、さっとトレイをテーブルに置いてくれるキャビンアテンダントのホスピタリティはすごい。
 結果、お皿が赤いアルミホイルに包まれた「肉」のほうが来て、開けると牛肉入りのグリーンカレーだった! しかもスパイシー! 辛いのがダメな人には応えるほどの辛さ!
 その、辛さが大丈夫かどうかを確認しないサービス、大雑把なところもアジアらしくて、いい。そういう意味でもやっぱり、もう、ここはタイだ!

 ちなみにダンディはお皿が緑のアルミホイルに包まれた「魚」を選んだらしく、チラ見したところ、和食だったもよう。

 機内食が終わると、とたんに眠気が襲ってきた。LCCだと、寝た者勝ちという感覚があって、起きてあと1時間で着陸となると嬉しい達成感があるのだけど、こんな快適な機内を寝て過ごすのがもったいないと思ってしまう。
 とりあえず、トイレに行く。順番を待っている間、後ろから座席を眺めると、各シートのモニターが薄暗い中、紫に光っていて、まるで宇宙船の中を思わせた。
 入ったトイレもまた、紫。そこに、紫の蘭とタイのオーガニックブランド「Erb(アーブ)」のオーデコロンが置いてあって、しゅっと体にふりかけると、シトラスの良い香りがトイレの中に広がった。
 オーデコロンが置いてある飛行機は初めて。何から何まで、女心と旅心を気持ちよく喜ばせてくれるじゃないの。
 席に戻ってからも、シトラスの良い香りが続く。
 その香りに誘われ、やっぱり1時間ほど眠ってしまったみたいだ。起きると軽食が配られ、あっという間にバンコクのスワンナプーム国際空港に着いた。
 素敵な機内の時間が終わってしまった……。がんばってビジネスクラスにしたわけでもないのに、この名残惜しい感じ。すでに帰りの便が楽しみで仕方がないし、帰国してできることなら、チラ見しかできなかったタイ国際航空のキャビンアテンダントさんたちに、美しさの秘訣を教えてもらいたいと思った。

 ダンディが、「本当に素敵な出会いでした、ありがとうございました」と言い、先に飛行機を降りていった。
 その後、結局バゲージクレームの場所を探していたら、ダンディが彷徨さまよえる私を見つけて、
「19番のターンテーブルですよ」と声をかけてくれて、また再会。一緒に19番へ向かうことになった。
「ところで、キミはどこへ行くんですか?」と聞かれたので、
「友人の家に泊まるので、このあたりです」とマップを広げながら住所を言うと、なんとダンディの予約したホテルからも近いことが判明した。
「ボクはエアポートレイルリンクを使って行こうと思うのですが、あなたはどう行くんですか?」
「私はスーツケースだし、手荷物もあるし、タクシーもいいかなと思っていたんですけど……」と言ってから、
「私もレイルリンクで行きます!」と答えていた。
 それから二人で、地下鉄まで移動。空港の中なのに、途中で道を間違えたり、荷物検査があって二人ともスーツケースを通路横で全開にしてチェックされたりと、小さな障害をクリアして、ようやく切符を買ってレイルリンクに乗れた。
「一人だと不安だったなあ、キミがいてくれてよかった。ボクはいつも仕事だったから、到着すると迎えが来てくれていたからね。こんな冒険は初めてだよ」と、キラキラした笑顔をくれた。
 途中でメトロに乗り換え、同じ駅で降りた。私はさらに違う線に乗るので、そこでお別れだ。日本からバンコクのこの場所まで一緒に旅をした。距離にすれば長いけれど、時間にすればあっという間の旅だ。
 それぞれの歩む人生の道で、ささやかな接点があった瞬間は感動的で、別れは惜しい。けれど同時に希望が生まれる。お互いに、「ありがとう」という言葉の後に、「さようなら」は言わずに、「また会いましょう」という約束を交わすから。
 私は後ろを振り返らずに、乗り換えをするためメトロの入り口へと向かった。


 クリナの家の最寄り駅で降り、凸凹道をスーツケースをガラガラと引っ張り歩いて、ようやく到着した! 汗がびっしょり! なんなんだ、この達成感!
 私のイメージでは、快適なタイ国際航空に乗って、空港からはタクシーで汗ひとつかかずにクリナの家に行くはずだった。それが、今や全身滝汗だ。それでも、東京の家をでてから、クリナの家に着くまでに起こった一つひとつの記憶を思い起こすと、心が弾んで笑顔になってしまう。
 家で待っていてくれたクリナが、「なんか嬉しそうだね」と開口一番に言う。
 夜ご飯にと、子供たち3人を連れて、みんなでタイ料理を食べに行った。あまりにもお腹が空いていたので、クリナに「なんでもいいから、適当に頼んで~!」とお願いする。すぐにたくさんの料理が運ばれてきたのだけど、「あ!!」と驚いた。
「これ、美味しいんだよね~」と彼女が言ったのは、機内のモニターで指を加えて眺めていた「Tom Kha Kai」、ココナッツスープ!
 またしても私がにやけるので、「のぞ、また嬉しそうだね」と言って、
「これ、ハーブたっぷり入ってるから、綺麗になるよ~。たくさん飲んで!」と、取りわけ皿によそってくれる。
「ありがとう!」
 タイ・バンコク1日目。いよいよ始まった「美」の旅は、笑顔がいっぱいこぼれてしまう。
  (つづく・『恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく!』より)


「幻冬舎plus」での記事公開予定
6月10日(水)はじめに
6月11日(木)「美」への道はタイ航空から始まる(前編)
6月12日(金)「美」への道はタイ航空から始まる(後編)
6月13日(土)カサカサな肌をひと剥き、さようならオス肌(前編)
6月14日(日)カサカサな肌をひと剥き、さようならオス肌(後編)
6月15日(月)予約の取れない病院で本格的にシミ・ソバカスを撃退 (前編)
6月16日(火)予約の取れない病院で本格的にシミ・ソバカスを撃退(後編)

作品情報
書籍は6月10日より全国主要書店およびネット書店で発売しました。さらに電子書籍も同時に発売。なお電子版は著者が帰国後に追加取材をして執筆した 「"タイ国際航空"の現役日本人キャビンアテンダント(CA)の皆さんに聞いた美の秘訣」を電子版限定特典として収録!  どちらも要チェックです!

恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく! / 小林希(著) 
→アマゾンで買う(書籍版)


恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく!【電子版限定特典付き】/ 小林希(著)
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目次
はじめに


第一章 「旅でオス化したあれこれ、美(オンナ)を取り戻せ!」 

・「美」への道は、タイ国際航空から始まる――機内からタイがスタート! 女心と旅心を満たしてくれる美しい始まり
・カサカサな肌をひと剥き、さようならオス肌——駐在員妻の流行のシミ取りクリームで肌ピーリング
・予約の取れない病院で本格的にシミ・ソバカスを撃退―−1日10人の日本人女性が押しかけるフルーツ酸ピーリング
・見た目が悪いほど、効果絶大なかっさマッサージ―—滞った体の血液を流して全身のくすみと疲れを取る
・体にこびりついた強情なセルライトを除去ーー不思議なマッサージ屋で、脂肪とともに体についたアレも取って、スッキリスリムに!?
・脱・おばさんの一歩として化粧を見直すーータイのプチプラコスメとタイ美人のメイクに学ぶ
・クーパーを守れ!――オス化による女性ホルモン減少で、バストがしぼむ&垂れるのを食い止める
・女性らしい身のこなしレッスンーーミススカート美女に習う、バイクタクシーを白馬に見せる乗り方
・旅先で、イケイケのファッショニスタになるーープチプラファッションで着てみたい服をとことん挑戦する
・美人は「保湿」で作られる——タイの美女達に直接聞いた、美しい肌になるためにしているすべて

第二章 「旅でもっと綺麗になる!」

・人生初のオートクチュール―—布選び、身体測定、デザイン……私だけの服を作って姫になる
・ボディジュエリーで輝く―—ブロンズ肌にタトゥ気分で、ワイルドでかっこいい女を気どろう
・爪先から女子度をあげる——ネイルはゲイにお任せあれ。ついでに見習うべきあれこれ
・パワーストーンを作って柔らかく素直な女になる―—駐在妻御用達のヤニンさんによるスピリチュアル鑑定
・美味しい屋台料理は美の宝庫―—地元のイケメンとの交流で胸きゅん、気づけばおかわり3皿目
・ムエタイを観戦&体験レッスン―—トキメキながらストレス発散して引き締まった体になる
・絶叫から始めるタイ料理教室——美容によいタイ食材を使いこなし、料理のできる女に生まれ変わる

第三章 「旅女が試した美アイテム、嘘なしトーク」

・【フェイスケア】
・【ボディケア】
・【ヘアケア】
・【お役立ちグッズ】
・【食べ物】

おわりに
・女二人のプチ美をめぐる旅 その1ーーチェンマイの豪華ホテルに宿泊、プリンセルツアーで女である喜びを味わう
・女二人のプチ美をめぐる旅 その2ーー占い師マダム・エヌによる壮大な時空旅行と美しい人生について考える

あとがき


電子書籍特別付録 "タイ国際航空"の現役日本人キャビンアテンダント(CA)の皆さんに聞いた美の秘訣(電子書籍のみ)

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