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2015.05.28

第20回 

クリスマスに働く女たち

壇蜜

クリスマスに働く女たち

・・・もはや同志。
 「クリスマスは何をしていますか?」「仕事です」・・・・・・去年もこんな合言葉のようなやりとりを交わして終わりました。

 聞く側も「たとえ何かあったとしても、言わないだろう」という前提で質問してくることが分かってしまって、余計に物悲しいのです。こちらとしても、何もないことを何もないと言えないくらいは分かっていますので、「仕事なんです。でもお誘いがあったら、勇んで参ります」なんて言ってそれが記事になり、世間様から「無理すんな勘違いババア」と言われる……お決まりのパターンです。

 そんな時はやはり働くことに限ります。外の仕事がないときも原稿などの内職仕事はやろうと思えばできますから、年の瀬まで悪口も小銭に変えるように努めているのです。ですからクリスマスに働き「娯楽を提供する側」に徹する女性を見ると、心から感謝と尊敬をします。

 戦はしたことがありませんが戦友を見かけたような気がしてならないのです。長いこと、クリスマスは働いていた記憶しかなくて、すっかり聖夜の享楽を忘れた女のいびつな寝言なので、恋人や配偶者と過ごした方々はどうか聞き流していただきたいのですが……。

 ともあれ(比較的)宗教に関係なく、(比較的)楽しく過ごすこの国で働く側に回って過ごすことを、どうか「寂しい」ではなく、「誇らしい」と思って欲しいと願います。
 サンタクロースの衣装を身にまとい、クリスマスらしい食料品を売る姿を見た時には「サンタ手当てをつけてくれよ、店長頼むよ」と念じながらその売り子の売るチキンを購入したのでした。2015年も低いところからお送りいたします。

<今月、壇蜜が気になったモノ>

撮影/壇蜜

 

いつも水槽にへばりついてる魚、オトシンクルスさん。
苔を食べてくれる触れ込みだったのに…やはり粉の餌の方が美味なようで。


出典:『GINGER』2014年12月号より 

 

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